2007年7月26日
午前5時53分
雉虎猫は斜向かいの家の塀を降り、帰宅した。
雉虎猫は勝手口の階段を上がり、階段の横に置かれたバケツの前に立った。
雉虎猫はいつものようにバケツの水を飲んだ。
バケツに浮かぶ小さな黒い甲虫に留まった。
雉虎猫は右手を出し左手を出し、バケツの周りを回りながら
黒い小さな虫を捕えようと試みた。
雉虎猫は掌に虫を掬い上げた。
雉虎猫は虫を素早く口に運んだ。
雉虎猫は虫を加えてバケツから離れ、
捕えた虫を食した。
雉虎猫は足跡を残し、立ち去った。
虫はまだ生きて動いていたのだろうか。
それとも水面の動きにつれて動く虫に、思わず手が出たのだろうか。