尊敬する仲間、神田京子のBLOGより


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京子の今日この頃~誕生月~(久しぶりに長文です)
肌寒い日が続いております、
皆様いかがお過ごしですか?
今月は私の誕生月です。ドキドキ。

さて、久しぶりの「京子の今日この頃」。

ご報告がたまりまして長文となりますので、
是非お時間ございますときにゆっくりとお読みいただけましたら幸いです。
(東日本大震災で被災された地域を巡って参りました公演のご報告です)

まずはお知らせ>

今年初の「京子独演会」@にぎわい座のげシャーレは4月21日土曜日開催!
3月1日からチケット発売開始!ご予約お待ちしています。
【 日時 】2012年4月21日(土)
      15:00開演(14:30開場) 

【 料金 】全席自由 各1,500円 

【 会場 】横浜にぎわい座 のげシャーレ
      (地下2階 小ホール) 
【 出演 】  神田京子
【 お問合せ 】 横浜にぎわい座
TEL:045-231-2515(10:00~21:00)




>ご報告1・・・改めまして以下ご報告申し上げます。
  以前もブログにて報告させていただきましたが、
  去年の暮れに開催いたしましたライブ「夫婦PANDORA」。
  被災地公演も無事つとめさせていただき、
  改めて振り返り、気付いたことが沢山ございましたので、
  ここに報告させていただきます。


  人と人とのつながりの大切さを身をもって実感しました!




お陰様で、旦那で詩人・桑原滝弥とのメオトライブという形で、
渋谷のクロコダイル公演を皮切りに、
被災地公演ツアーを開催させていただくことが出来ました。
http://blog.kandakyoko.com/?day=20111201
大きな反響と感動をいただき、帰京することが出来たましたこと、
感謝の気持ちでいっぱいです。
日ごろから応援いただいております皆様のお陰で実現することが
出来ました。ありがとうございます。
*東京公演での収益金(会場費や必要経費を引いた全て)と、
ご支援いただきました支援金を全てきれ~いに使わせていただき、
無事巡ることが出来ました。


<どうやって公演会場が決まったか?>



旦那の友人が震災のボランティアで活躍していた縁で、
その方主導で日程を組んでいただきました。
いわき市(福島県)・気仙沼大島(宮城県)、山田町(岩手県)
計8ヶ所。
実際に現地に行って感じることは、「被災地」、と一言では
済ませられないくらい、その被害の状況、人々の生活環境、
心のありよう・・・は様々であったということです。


<気楽な言葉よりも「作品」が重要>



よって、はじめは大変言葉使いに気を遣いました。

平和であればシャレで終わる言葉も、場所によっては
強く人を傷つけることになる。
「物語」や「作品」で勝負するということが、
これまで以上に必要となってくることを実感しました。



<これからの被災地で必要な支援とは?>



行ってよかった~、と思えたことは
被災された方々が私たちに向かって「がんばってね~」「応援してるよ~」と
笑顔で言ってくださったこと。そういう言葉を下さった後、
彼らの目に力が宿っていったことです。

「役に立ちたい」「誰かを応援したい」という思いを抱くことによって、
がんばれるということがある。

こういった思いは、支援をさせていただくこちら側にもありますが、
支援を受けられる側にもある!
そういった思いを尊重し、素直に喜んでお受けしながら、
こちらも活動していくという姿勢と支援が今後は大切だと思いました。


>ご報告2・・・今年に入り、再び東北被災地ツアー。
   講談の力を、改めて信じることができ、次の目標が出来ました。

  (この部分は、まことに個人的な収穫です)

   「情けは人の為ならず」の意味を実感しました!



先月、二月末に、縁あって、4泊5日で再び被災地ツアーを
させていただきました。


<どうやって公演会場が決まったか?>



宮城県、岩手県で活躍されている、地元の支援活動団体
「てをつなごう311」(宮城県・大河原)の皆様、
「ハーティーネットとうわ」(岩手県・花巻)
「ママハウス」(岩手県・釜石)
の皆様が中心となり、場所を設定していただき、
開催の運びとなりました。
(以上の皆様とは、震災直後、何か出来ることはないか・・・?
と友人に連絡・・・、友人が知人を、知人がそのまた知人を紹介
してくださり・・・という形でつながった縁です。
始めは、自身のネットワークで集めさせていただいた物資や
独演会後の皆様から集めさせていただいた支援金を、
お送りする、という形でつながっておりましたが、
現地の状態、自分たちの準備、スタッフの皆様の
ご協力などなど、万全な体制が整ったので公演を開催させて
いただくことにつながりました。)

今回は、仮設住宅敷地内の、談話室よりも少し広い集会所を
回らせていただきました。
「メオトライブ」という形と「神田京子のワクワク講談塾」という形とで、
13箇所(宮城県・山元町9ヶ所、岩手県・釜石3ヶ所・大槌1ヶ所)。
http://blog.kandakyoko.com/?day=20120224
http://blog.kandakyoko.com/?day=20120223

伺った会場によっては、エンターテイメントや支援がなかなか届かない
山越え谷越えようやく到着できる孤立した漁村もありました。


<感想文を書いてくださった会場も>



「津波の怖さを忘れることが出来ました」
「詩の世界に癒されました」
「自分でも詩を作ってみようと思いました」
「詩を身近に感じました」

「講談を初めて聴いて好きになりました」
「講談ワークショップで久しぶりに大きな声を出し
涙腺が緩んで涙が出ました」
「久しぶりに心から笑えました」
「笑ったら涙が出てすっきりしました」
「元気をもらいました」
「お二人が、作品を通して元気付けて下さり感謝」
「大変楽しいひと時をプレゼントしてくださいまして感謝。
仮設住民からも、大好評でした。
わたしが一緒に暮らしている人々は、
写真も何もかも流されてしまった人が多く、
”これから新しい思い出を残していきたい”
と言って、写真を喜ばれました。」

など・・・。

読みながら、じわ~っと涙が溢れて来ました。
私たちもお役に立てることが出来たんだ。



<「講談」の力を信じることにつながりました>



改めて、自分がどうというのではなく、自分の職業であり、
400年間脈々と続いている「講談」、先輩方が続けて下さり、
自分も縁あって受け継がせていただいている
「講談」の力に、心から感謝しました。

今まで講談の力を疑っていた訳ではありません。
でも、「講談は古い」と思ったり、「難しい言葉が続くから
理解しづらい」などと思ったことが沢山あったからこそ、
様々に奇をてらった試みをしてきたのも事実です。

今回の公演では、マクラは別として本題はキッチリとした
古典の中から選びました。
講談の底力は、深くて、あたたかい。
信じて読めば、届く。

「次は町の文化会館で、お二人の公演が出来るように
がんばりますよ~」(By山元町スタッフ)

また、訪れた場所で喜んでもらえるように、
東京での修行をがんばろうと決意しました。

これからの芸人は芸を磨くだけではダメ。

今後もこういった活動は続けさせていただきますので、
支援金を募る時もあるかもしれませんが、皆様のご協力、
よろしくお願い致します。


>今年の独演会は「忠臣蔵」

さて、いよいよ今年の独演会が4月から始まりますが、
新シリーズは「忠臣蔵」です。
去年の震災を経て、改めて沢山「講談」と向き合いました。
今までは若さと勢いと美貌だけで!?生きてこれたから(笑)、
「講談」と本当に向き合うことをしていなかったように思います。
面白い話がしたい!面白いキャラクターを作りたい、
と思う気持ちの方が強かったかもしれません。

今年は、「物語」に集中したい。

たまたま「物語」を伝えるフィルターが私であるというだけで、
主役はあくまで「物語」だということに、
今回の被災地ツアーを巡り気付かせていただきました。
そこを勘違いしてはいけない。。。

物語が出来てくれば、自然と自分も出来てくる!

どうか、今年の私の奮闘にも、お付き合いくださいませ。

>>以下、ヨコハマ・アートナビより。

横浜にぎわい座四月興行  

登竜門シリーズ in のげシャーレ(小ホール)公演

『神田京子独演会』


2006年から横浜にぎわい座「のげシャーレ」(地下小ホール)で
独演会を重ねてきた神田京子。
今回、新たにスタートする連続講談はお馴染み『忠臣蔵』です。
日本人なら誰もが知るこのストーリーは、松の廊下から吉良邸
討ち入りだけでは終わりません。
志を貫く四十七士と彼らを取り巻く周囲の人間模様を織り交ぜ、
本伝・外伝・銘々伝と厚みのある構成で、タップリお届けします。
横浜で気軽に楽しめる講談の会へどうぞお運びください。

〔 日時 】2012年4月21日(土) 
      15:00開演(14:30開場) 
【 料金 】全席自由 各1,500円 

【 会場 】横浜にぎわい座 のげシャーレ
      (地下2階 小ホール) 

【 出演 】 神田京子

【 お問合せ 】横浜にぎわい座 
TEL:045-231-2515(10:00~21:00)


ご予約お待ちしています。



その他近日出演情報

>>

*3月は寄席定席休演
*3月21日(水)11時~12時半
 「中日文化センター講談塾・基礎編」@愛知・名古屋(栄)
*3月26日(月)「日本講談協会若葉会」
 @お江戸日本橋亭
*3月30日(金)「新鋭女流花便り寄席」
 @お江戸上野広小路亭

*4月3日(火)木馬亭定席
*4月21日(土)15時~「京子独演会」@横浜・にぎわい座のげシャーレ
*4月22日(日)15時~「谷川俊太郎・賢作コンサート」ゲスト出演
 @兵庫県立芸術文化センター


他、イベントや講談ワークショップ、講演など


以上、神田京子でした。長文にお付き合いいただき、本当に本当にありがとうございました。
まだまだ寒い日もございますが、どうかお風邪などお気をつけ下さいませ♪

独演会にて、皆様のお越しを、心よりお待ちしています。


京子拝
(今更ですがww、ツイッターはじめました。かなりマイペースでやっています。
よかったらフォローよろしくお願いします。>>@kandakyoko)

ブログ「京子喫茶室」 
http://blog.kandakyoko.com/
文化庁「敬語おもしろ相談室」ナビゲーター出演中!
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/keigo/index.html