お疲れ様です。
今日は夏でしたね~
とか言いながら、お昼は外に出てないんだけど。
夕方に少し外を歩いたら・・
暖かい空気の中を涼しい風が抜けて(夕凪?)、
本格的な夏の始まりを予感して身震い。
だって私「ちなつ」だから。
夏に生まれたから「ちなつ」って、おばあちゃんが安易につけたんだから。
でも千夏じゃなくて、千奈津なの。どないやねんな、おばあちゃん。
でもさ。
もう既に6月が懐かしい。
後ろは見ない女なのに、この6月には少し後ろ髪を引かれる。。
ぐい。いた。
振り向くべきか?
~田辺聖子さん 「上機嫌な言葉 366日」 6月の章よりいくつか~
六月三日
六月と言いながら肌寒く、夏の予感はあるけれども、雨は冷たい、
そういうとき、人は、人恋しい気持ちになる。
傘のうちのひめやかなキス。
あるいあレインコートのしずく、爪革をかけた女の高下駄、
それらはオトナの情感の世界である。
私は、つゆどきの人間の感性のしめりが好きである。
六月七日
私はだんだん生活を簡素にしてゆきたい、
そうして年をとったら、鴨長明みたいに方丈の庵(いおり)に住みたい、
などという希望を抱いているのであるが、
それでも庭には、枝もたわわに咲く青紫色のあじさいを植えたい、と思う。
六月十六日
われわれ女性は、こういう「小説の香水」を、人生のハンカチにしたたらせ、
女の肉体にくゆらせて楽しむことを知っている。
ひめやかに、たわわに、したたらせ、くゆらせる。。
こんなきれいな言葉たちが、香水のひとしづくなのかな。
この香り、気付く人だけ気付けばいい。
そんな裸の王様みたいな?またわがままだな~