家に着き、すぐ風呂に入って上がって
冷蔵庫にある最後のビールを飲みながらそのうち
ウトウトしてきてそのまま寝てしまっていた。
朝になり窓から差し込む光で起きて、時計を見ると
会社に行くにはまだ早い時間だった。
「あっもう、いかなきゃだ」
昨日少し残してしまった仕事を今日誰よりも早く行って
終わらせないといけない。
焦ってた僕は起きてから5分もしないうちに家を出ていった。
ガチャリ
朝早く会社に来るのは初めてだった。
「(こんな早くでも開いてるのか)」
静かで誰もいない社内は結構新鮮で時間帯が朝だけにスッキリと
した気分で仕事ができるから、案外すぐに終わることができた。
「ふぅー、爽やかだな…。爽やかな恋したい!」
一人でこんなことを呟いていても誰もいないから恥ずかしくない。
「先輩?」
いきなり後ろから声がしたのでびっくりした。
「うわっ」
後ろを振り返ってみるとそこには櫻井君が立っていた。
「さ、櫻井君!もう来たんだね」
「いや、先輩がくる前からいましたよ?泊まりですから」
「と、泊まり?」
「はい、それより何か独り言言ってませんでしたか?」
「あああ…」
「爽やかな恋がどうのこうの…」
「いや、いいから!」
どうやら聞かれてしまっていたようだ…
浮かれてあんなこと言ってしまった自分が目に浮かぶ。
「先輩恋したことないんですか?」
「そ、そりゃあるよ…でも敵わないモノばかりね」
「へぇー。ってことは付き合ったことがないと?」
「ま、まぁそういうことだね…」