さて今日も昨日に引き続き、マリーンズネタで攻めてみようかと思います。今日紹介したいのは、この選手です。


先代の背番号0、諸積兼司という選手です。ポジションは外野手になります。
彼もまた、一昨日の明、昨日の立と同じく93年、マリーンズにとっては大当たりのドラフトの年に入ってきた選手でした。同年のドラフトで戦力になった5人のうちの一人ですね。
この諸(“もろ”と読んでください)は、前述の明や立とドラフトでは同期なのですが、経歴としては大学を経てからの社会人ということで明や立より全然年齢が上です。ちなみに、この年の戦力になった5人のうち4人が高卒からの入団で、そうではない一人というのがこの諸になります。
大学を経ての社会人からの入団ということで、球団からは即戦力として期待されていましたが、その期待に違わぬ活躍を見せてくれました。
1年目こそファーム暮らしでしたが、2年目には一軍の主力へと成長して規定打席に到達しています。その時の成績は打率2割9分に24盗塁と、十分なものでした。
その後も安定的に出場機会を確保し、実績を積み上げていきます。99年には二度目の規定打席に到達し、打率は2割8分とこれまた上々の数字でした。
諸を語るときに欠かせないのは、そのガッツあふれるプレースタイルでしょう。
打者としての傾向はマリーンズには多く見られる率を残すタイプの打者です。守っては、肩こそ決して強くはありませんでしたが、瞬足を活かして広い守備範囲を誇っていました。
それらももちろん諸の素晴らしい特徴の一つなのですが、それ以上にファンを魅せたのがそのガッツあふれるプレースタイルでした。
ヘッドスライディングは当たり前、外野を守っていても抜けそうな打球に飛ぶ、飛ぶ、飛ぶ。ジャンプではなく、空を飛んでいるような飛翔を見せてヒット性の当たりをフライアウトにしてしまったことも何度かありました。
代表的なプレーを一つ置いておきますので、よかったら見てみてください。→ココ
そんなプレイスタイルでしたから、擦り傷が絶えなかったみたいです。ですが、そんなものはもろともせずに同じような場面になったらまた同じようなプレーをするのが諸のすごいところです。
普通ならば多少なりとも恐怖とか嫌だなという感情が浮かぶでしょう。もちろん、諸もそうだったと思いますが、それでも同じような場面になったら躊躇せずに頭から突っ込むのが諸のプレースタイルでした。
また諸は、そのキャラクターでもファンから愛される選手でした。
マリーンズというのはチームの傾向として大人しい選手が多いのですが、諸は数少ない例外の元気印でした。コミカルな動作や馴染みやすいキャラクターでチームだけでなくファンを鼓舞し、ベンチでの盛り上げ役を率先して買っていました。その有名な代名詞としてヘッドスライディングがあります。
ヘッドスライディングは諸の代表的なプレースタイルの一つであるのですが、それをお客さんを盛り上げるのにも使っていました。プロ野球をよく見る方はお分かりかもしれませんが、試合が雨天中止になったときファンサービスの一環として、選手が防水のためにベースの上に被せられたシートにヘッドスライディングで突っ込んで人間スライダーのようになって盛り上げていることが多々あります。
マリーンズでその役目を買っていたのが諸でした。残念ながら雨天中止になってしまった試合に足を運んでくれたファンを少しでも盛り上げるためにこういったパフォーマンスを見せてくれたのです。その為、雨の日のヘッドスライディングは諸の代名詞にもなり、引退セレモニーには当日快晴であったにもかかわらずわざわざ水を貯めたシートがベース上に用意され、それを諸が滑るという演出まで用意されました。
そして諸は見事それを滑り切り、現役にピリオドを打ったわけです。m(_ _ )mオツカレサマデシタ
実力もさることながら、その愛すべきキャラは非常に貴重でした。今のマリーンズには(私の知っている限りでは)そんなキャラはいないので、早くそういったパフォーマンスのあとを受け継いでくれる人物が現れてほしいものです。無論、諸のようにちゃんとした実力があってという前提ですが。
現役を引退した諸はコーチを何年か勤め、現在はフロントに入って編成の仕事を担当しています。これからのマリーンズのために、諸の裏方としての活躍に期待したいと思います。
それでは、今日はここまでにしようかと思います。
では。m(_ _ )m
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