若かれし頃、私は音楽なんぞ嗜んでおりまして
作詞やら作曲をして仲間を集め、唄を歌っておりました。
僕のつくる音楽に共感していただき
共に音を奏でた仲間のT君。
そんな私たちの音楽に興味をもっていただき、
その頃よく見にきてくれたMさん。
この度2人が、めでたく結婚をすることになりまして
週末に結婚パーティーに出席してまいりました。
その頃の仲間といえば、彼や彼女を含め、
誰に強制されたのでもなく、
その音楽によって導かれた仲間ばかり。
音楽が人を引き寄せ
そしてその仲間によって
また新たな音楽が生まれる。
そんな仲間と共に歩み、共に笑い、共に涙した時間は
今思えば、普通に生活していては
決して経験することのないことばかりで、
大切な宝物です。
その音楽活動も「世の中に何を残すわけでもなく」
メンバーはそれぞれの道を歩み始め、
僕も、もう現在では音楽をやることはなくなりました。
「世の中に何を残すわけでもなく」
そう思っておりました。
強いて言うなら、音楽を奏でた人と
それを聞いていた人それぞれの心の中にだけ
思い出として存在するものだと思っておりました。
しかし今回、そんな音楽がきっかけで
ひとつの家庭が誕生しました。
いつしか、この幸せがカタチとなり
彼らに子供が生まれ、新しい命を次の世代へと
繋ぐことになったとしたら、私たちの音楽は
大変素敵なものを世の中に残せたのだと思ったりするわけです。
そんな事を考えていたら
また同じメンバーで音を奏でたくなってしまいましたね…。
T君、Mさん、本当におめでとう!
いつまでも仲良くね。