今年、最も期待していた映画「運び屋」を見てきました。

僕にとってクリント・イーストウッドは心の師匠というべき存在。

久々にスクリーンに姿を見せてくれるのは嬉しい限り。

 

映画の冒頭から驚きました。ホントにイーストウッドがおじいちゃんに。

まあ88歳なのだから、当たり前なのですが、主演した前作「人生の特等席」、前々作「グラン・トリノ」でも確かに老いはあったのですが、おじいちゃんという感じではなかった。

今回は腰が曲がり、猫背になった陽気なおじいちゃんをイーストウッドが演じているのだ。

 

最近の監督「イーストウッド」は暗めの映像が多いのですが、今回はあまりそんなことも感じさせない。

物語はかつての「スペース・カウボーイ」的な2部構成のような感じ。

陽気なおじいちゃんが運び屋をしながら旅を楽しむお話と、家族に対しての思い、いよいよ追いつめられるさまを描いたお話。

これらがうまく調和していて、物語に深みを増す。

イーストウッドの映画は過度な盛り上げをしないため、物足りなさを感じるかもしれないが、私はそこがいいと思っている。

こういう作品だからこそ、見終わった後、余韻が残り、いい映画を見たと感じさせてくれるのだ。

 

イーストウッド映画ではおなじみの家族共演。今回は実娘のアリソン・イーストウッドがイーストウッドの子供役を

演じているのが面白い。やりとりは少ないながらも、、物語のキーとなる。

そして捜査官役のブラッドリー・クーパーとの絡みが絶妙。これもまた本作品のポイントなのだ。

 

脚本がよく粋なセリフも数々あるので、もう一度見てみたい。

そしてこれからもまだまだ素敵な作品を作りづづけてほしいものです。