星めぐりのうた | OG:LIFE

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アニメと写真のおはなし

○何度も言ってますがものごころついたときから私は宮澤賢治が大好きでした。宮澤賢治の初期童話作品に『双子の星』という作品がありまして、その中で「星めぐりのうた」というのが出てきます。


宮沢 賢治, 遠山 繁年
双子の星
宮沢 賢治, Sarah M. Strong, サラ・M. ストロング, 支倉 美雪
双子の星

「星めぐりのうた」は原曲はたいへん元気っぽい曲調のようですが、わたしはオルゴール版のアレンジがとても好きで、ゆったりめにかわいらしく、それこそ夜空に瞬く星のようにおかあさんが子どもに寝る前にお話しをきかせるみたいに優しい雰囲気で演奏されたものが好きですね。



以前講義を聞いた文学研究者でアニメ否定派らしいその方は宮澤賢治の作品のアニメ化・マンガ化をかなり嘆いてましたが、私は原作自体は勿論好きですが、ますむらひろしさんの賢治作品も大好きです。トールキンも視覚化をことごとく嫌ったみたいですが、それに限定されなければいいわけで、一つの作品を色んなもので味わう方法をとればいいと思います。それだけを教えるのではなくて、別のものを見せるとか。好き嫌いは多分どういうアプローチをしても大差ないんじゃないでしょうか。寧ろ興味を持つきっかけとしては視覚から入るというのは一番受け入れやすい方法だと思います。アニメのイメージだけに囚われるのはちょっとまずいと思いますけどね。


バンダイビジュアル
イーハトーブ幻想 ~ KENJIの春
このアニメの曲のいくつかを上々颱風がやっているという話も何度となくしましたが、この間グローリアチャペルでのライブで初めて生で聞いた上々颱風の「アヴェマリア」はほんと良かったです。号泣。歌を生で聴きながら脳裏ではラストシーンの佐野史郎の賢治の「春と修羅」の一説が流れてました。
四月の気層のひかりの底を
唾し はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ―
グローリアチャペルのライブの帰り、アンケートにアヴェマリアを歌ってくれてありがとう、私は本当にその歌が大好きですとこのアニメの思い出とともにびっしり書いて提出して帰ってきました。また、今週末の世田谷パブリックシアターで聞けないかと思っています。歌ってくれるかな・・今回ニューアルバムの歌メインだと思うんですが古い歌も沢山歌ってもらいたい

わたしこのKENJIの春で出てきた「寄り添いて赤き腕木を連ねたるでんしんばしら」っていう保坂嘉内との友情を綴った俳句がどこに載ってるのか知りたいんですよね。トシがいってたあれ。このモチーフ自体は「銀河鉄道の夜」に出てくるんですが、当然アニメで読んだとあれば俳句もあったということでしょうから気になって気になって気になって気になってしかたがないんです。


賢治を愛するものとして、私は保坂嘉内という人物が大好きです。この2人の姿が、そのままジョバンニとカンパネルラに投影されていると思いますが、カンパネルラの死のエピソードはアザリアの仲間の一人であった河本義行の死と関係があるようです。

菅原 千恵子
宮沢賢治の青春―“ただ一人の友”保阪嘉内をめぐって

賢治と嘉内の友情について。。とか・・私の趣味ワールド300%ですよ。エコールドパリの画家よりもこっちのほうが激しい。賢治関係のものはなんでも読み漁りたい、そんな気持ちです。