●毎日(たまに見過ごすので、一日で三日分さらう事もありますが)新聞見て切り抜くものって、それぞれのアンテナが違うので人によって凄く差が出ると思うんですね。図書館とかのように、新聞を丸ごとファイリングするような人間もいないとも限らない。
前置きはどうでもいいとして、今週切り抜いた記事から二つ紹介します。
●一つ目は栗田やすおさんの記事。『独学で48分の人形アニメを完成』・・・・うわ!凄い!!栗田やすおさんはデザイン系専門学校で切り絵アニメーションに興味を持ち,それが動機になったようです。切り絵アニメってどれを見たんだろう?やはりユーリー・ノルシュテイン?もしくは中国?それとももっと違う国でしょうか。
ストップモーションとかコマ撮りアニメとか言うアニメーションはおそろしく時間と根気がいるのは、最近この手のアニメが多く作られているからトップ・ランナーとかを見ている人や好きで見ている人はみんな知っている。栗田やすおさんが48分のアニメーションを作り上げるためにかけた時間は4年半。撮影はたった一人で行った。製作ペースは1年で4,5分でも早い方と書いてあることから、栗田さんがクオリティを下げる事無く4年半で48分、一年で大体10分~12分の撮影をこなしたことになる。
関連>>>栗田やすお監督インタビュー(週刊シネママガジン )
「日本人は手先が器用」という言葉をたまに聞くけれど、これにはいろいろな理由があるんじゃないか、という根拠を「日本人がインターネット・携帯好きな理由」の一つとして書いている大山勝美さんのエッセイ がある。外国人と日本人の指紋の違いについても書いてあって、指紋が国によって違うなんて思っていなかったので吃驚。面白いので是非読んでみてください。
●もう一つは東京造形大学卒業生の辻直之さんがフランスのカンヌ映画祭に二年連続で出品するという話。作品を発表している場所がハンガリーなどで、雰囲気的にその辺りの国には人気があるんじゃないでしょうか?若干毒があって『ガロ』路線の漫画に近い感じもする。木炭のザラッついた線がいい感じです。
●世の中には実際に「切り抜かずとも」“脳内ファイル”に記憶・整理までできるツワモノも本当に、いる(大学の非常勤講師Y延先生談)。私はそんな便利な脳の使い方ができるほど自分をカスタマイズできていないので、高校2年くらいからず~っと切り抜いてファイリングしています。2・3ヶ月~半年に一度整理しています。
●10日に手塚治文化賞マンガ大賞を受賞した浦沢直樹さんの作品『PLUTO』と新生賞を受賞したこうの史代さんの『夕凪の街 桜の国』、短編賞に西原理恵子さんの『上京ものがたり』・『毎日かあさん』が紹介されていました。どどーんとでていて、マンガ関連で川崎市民ミュージアムまでチラっと紹介されていたりして、読売派だけど朝日新聞も結構面白い。浦沢直樹は受賞するのが自然だと思っていたから不思議じゃないけど、こうの史代の漫画を見ていると、結構古典的な画調を持っている人が受賞しているんじゃないかとも思う。

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