皆さま、はじめまして。
これから不定期ではありますが、世界の野鳥(ちょっと脱線もあるかもしれませんが)を1種づつ紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
さて、輝かしい?第1回ですが、まずはこの鳥からにしましょう。
ヤイロチョウは八色鳥と書き、日本では1種夏鳥として渡来しますが、その数の少なさと、そして美しさで、大変人気のある鳥です。
それがこれ、クロハラシマヤイロチョウ Gurney's Pittaです。
この鳥、タイ南部のごく一部にのみ生息し、最近まで推定総個体数が50羽以下!と言われていました。
最近まで、と書いたのは、ミャンマーで900羽ほどの個体群が見つかったからです。
それでも、全世界でわずか1000羽以下の希少な鳥なんですよね~。
今年(2009年)のGW、この鳥さんに会いに行ってきました。
夜明けからブラインドと言われる、迷彩のテントに入って待つのですが、薄暗い林の中から、この鳥が出てきた時の感動と言ったら、もう例えようがありませんでした。
まるで林の中を宝石が跳ね回っているような。なんでこんなに美しい鳥が世の中にいるのか?不思議で仕方ありませんでした。
私の未熟なカメラの腕前では、その美しさを十分に伝えきれず、この鳥に申し訳ない気分です。
こちらは雌です。雄よりは地味ですが、それでも雄に負けない魅力を持っていますね。
この鳥が生息するタイ南部の森ですが、他の場所と同様に開発が進んでいます。
ブラインドを張って待っていた場所も、パーム林(椰子の油をとるために植えられた椰子林)のすぐ近くでした。東南アジアの森に行かれた方はご存知かと思いますが、一般的な方がイメージしているジャングルは、もう本当にわずかしか残っていません。ほとんどがパーム林で、そこにはヤイロチョウが生きていける環境はありません。
という訳で、私はヤシノミ洗剤は買わないようにしています。(汗)






