7 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
物語としてはアリだと思うが、私は好きになれなかった。,2010/4/2
こういう雰囲気が好きな読者はいるだろう。
こういう筋書きもアリだろう。それを否定する気はない。
だが私は、ヘンに夢見がちな登場人物らがそれぞれに自慰に耽り続ける様がたまらなく気持ち悪かった。
中学生である主人公も、ニートの兄も、海野親子も、同級生の少年も、皆気持ち悪い。
おのおのが好き勝手に振る舞い、精神的自慰以外に興味を示していないように見えた。
登場人物らの言動が中途半端にリアリティを欠いているのが、上のように感じた所以だと思う。
リアリティがないならないで構わないのだが、リアリティのなさが面白みを持つところ迄は行っていないのだ。
とりあえず色々なネタを混ぜこぜにしてみました、といった印象の話だが、如何せん浅い。
児童虐待ネタも引き篭もりネタも掘り下げが浅い。ミステリ臭さも中途半端。
バカ丁寧に書かれた思春期の内心の揺らぎと、取って付けたような軽い残酷描写の落差も気になった。
最後のタナボタ的な収束も安っぽかった。
"実弾"および"砂糖菓子の弾丸"という比喩には感心したが、良かったのはそこだけ。

こういう筋書きもアリだろう。それを否定する気はない。
だが私は、ヘンに夢見がちな登場人物らがそれぞれに自慰に耽り続ける様がたまらなく気持ち悪かった。
中学生である主人公も、ニートの兄も、海野親子も、同級生の少年も、皆気持ち悪い。
おのおのが好き勝手に振る舞い、精神的自慰以外に興味を示していないように見えた。
登場人物らの言動が中途半端にリアリティを欠いているのが、上のように感じた所以だと思う。
リアリティがないならないで構わないのだが、リアリティのなさが面白みを持つところ迄は行っていないのだ。
とりあえず色々なネタを混ぜこぜにしてみました、といった印象の話だが、如何せん浅い。
児童虐待ネタも引き篭もりネタも掘り下げが浅い。ミステリ臭さも中途半端。
バカ丁寧に書かれた思春期の内心の揺らぎと、取って付けたような軽い残酷描写の落差も気になった。
最後のタナボタ的な収束も安っぽかった。
"実弾"および"砂糖菓子の弾丸"という比喩には感心したが、良かったのはそこだけ。