5つ星のうち 1.0 冤罪反対!冤罪反対!,2007/7/29

涼宮ハルヒは稀に見る人間である。
織田信長の君主性・革命性と卑弥呼の偶像性を併せ持つ存在である。
次に易姓革命が起こったときには涼宮姓の帝が立つであろう。
それはよい。しかし許せないのは、ハルヒともあろうお方が、
「触らせ」という姑息な手法でパソコンを他の部から強奪したことである。
この本の中で最も“憂鬱”なのはハルヒではなく、パソコンを奪われた上に脅迫を受けた「彼」だ。
「それでもボクはやってない」を見た人には心の痛む話である。
ハルヒに崇高性の無いちんけな悪は似合わない。犯すなら崇高な巨悪にするべきだ。
ハルヒは即位したら「己を罪する詔」を出して詫びるべきだ。
それさえすればハルヒは神の資格を得て本の評価もMAXだ。