予備は俺のほうだった。俺の存在のほうが予備だったことは、明白過ぎる上にも明白になった。ミジメなほど。 構わない。幸を得る資格は、ホンモノにだけ認められれば良い。 然し、それだと用途の無くなった予備の末路は……?