ゆとリーマンの逆襲 同情するなら育成してくれ!(第29回)
常見陽平 つねみようへい
株式会社クオリティ?オブ?ライフ チーフプランナー
遅くなりましたが、新年のごあいさつを申し上げます。今年もよろしくお願いします。
「一年の計は元旦にあり」とはよく言ったものですが、皆さん、今年の目標、計画は立てられましたか?これらを具体的に設定することはもちろん大事なのですが、達成するためには日々の地道な実行が必要です。しかし、日常業務の忙しさにかまけてついつい目標も計画も忘れがちになるものです。特に若手社員は、仕事に慣れていない上、先輩や上司から仕事を無茶ぶりされることも多く、優先順位も付けられないので、テンパッているわけですね。
今回は、テンパリストの指導法について考えてみます。
■あなたの職場にもテンパリストいませんか?
突然ですが、あなたの職場に「テンパリスト」はいませんか?いつもバタバタしている、スケジュールを詰め込みすぎ、必ずアポに遅刻気味、結果として仕事が雑、残業が慢性化…。このように、いつもテンパっている人のことを「テンパリスト」と呼ぶことにします。
テンパリストはこのようにやっかいな存在ですが、一生懸命働いていることは確かでしょう。ただ、顧客にとっては、本人が忙しいかどうか、一生懸命かどうかはどうでもいい話ですよね。値段分の価値のある仕事をしてくれるかどうか、そして、接していて不快感がないかどうかが大切です。しかし、本人は頑張っているつもりなので、上司?先輩は注意もし辛いのです。失敗をしたときにはさすがに注意しなければならないのですが、そのときも「頑張っているのに」ナイキ フリー ナイキ レブロン 言い訳を始めたりします。そのうえ、テンパリストは精神的にも肉体的にも常に追い詰められているので、体調を崩してしまうことも。
そして、テンパリストは若手社員に限りません。中堅社員にもいます。ある消費財メーカーの人事部に勤めるアラサー男性社員のケースです。いつも仕事に全力投球なのですが、スケジュールがいっぱいでチームのメンバーとのコミュニケーションが取れずにいました。周囲も頑張っているのはなんとなく分かるのですが、何をやっているのかが伝わっておらず、加えてついつい仕事を一人で抱え込むクセもあったそうです。結局、自分だけでは回りきらずに、納期ギリギリで他の人に依頼ということもしばしば…。猛烈な“空回り”っぷりに、上司も後輩、部下も何も言えなくなってしまい、とても困ったそうです。
頑張り屋さんなのに、空回りしてしまうテンパリスト。なんとかしなくてはなりません。
■to doを書き出させる
では、テンパリストには、どのように対応すればよいでしょうか。まずは、やるべきことの整理をしてあげることです。若手社員、特に新人は教育担当か管理職が最初のうちは毎日、慣れてきたら週1回は面談の機会を持つといいでしょう。
オススメの方法は、まず、白い紙を用意して、to doを書き出させることです。「そんなの、たくさんあって書けませんよ」と言い出すかもしれませんが、まずはやらせましょう。自分の見ている前でやらせるといいですね。たいていの場合、1回目はまったくダメダメです。というのも、やるべきことをざっくりと捉えていたり、分解できていなかったり、相関が見えていなかったりします。ここで、叱らずにやさしくツッコミを入れてあげましょう。2回、3回くらい書き直させてみると、彼らの頭がすっきりしてくるのが分かります。書き出させたら、次に、優先順位付けをしてあげます。特に新人のテンパリストの場合、1週間くらいは毎日やらせて、見てあげるといいでしょう。
このto doの整理は、一見すると面倒くさそうですが、結果的には劇的に時間が生まれ、アウトプットの質も上がります。まずは、ここから始めてみましょう。
■一緒にスケジュールを眺めよう
そしてもう一つ実行したいのが、スケジュールの管理です。本人の了解をとった上で、一緒にスケジュールを眺めてみましょう。テンパリストはたいてい、スケジュールの入れ方が下手です。例えば、若手営業担当テンパリストにありがちなのが、準備をする時間を用意していなかったり、アポの入れ方が下手で、社長でもないのに、一つのアポが遅れると全部が崩壊という組み方をしていることです。これはよくないですね。
さらに言うならば、たいていの若手営業担当は、一つ一つの訪問の意味が明確でなかったりします。もちろん、そんなことを考える暇もないくらい忙しいのですが…。この場合は、このアポの意味は何なのかと、本人に問いかけてみるといいでしょう。訪問するべきお客さんに会っていなかったり、逆に、単なる御用伺いになっていて意味のない訪問になっていることもあります。
やらなくてもいいことを決めてあげることもポイントですね。
目標、計画も大事ですが、日々の実行なくしてはこれらは達成できるわけがありません。今年こそ、あなたの部下?後輩を目標達成できる若手社員に変身させるためにも、こんなアドバイスをしてみてはいかがでしょうか。