行政書士試験の勉強法は、問題集が中心である事に間違いはありません。
しかし、問題集だけでは合格する事は難しいでしょう。
何故なら、問題集の問題は殆どが過去問から作られていまが、本試験の問題は過去問からは出ない(ニュアンスの近い物は出る)からです。
ニュアンスは同じでも、言い回しを変えられると分からなくなってしまう、そんな方もおられます。
それは、答えを丸暗記し、主旨を理解していない事が原因です。
基本書は分厚く、読破するのに時間がかかりますが、問題集を解く過程で分からないことや何度も間違える場合には、結局テキストを必要とします。
はじめにテキストを一読し、全体を掴んでおけば、調べる際のアプローチも早く、理解も深まるでしょう。
2月は行政書士試験の勉強をスタートするには最適です。
先ずは基本書をざーっと一読し、全体のボリュームを掴みます。
分からないことや気になることがあっても読み進めます。
この作業は実務で調べものをする際にも有効です。
正しい試験勉強は、正しい実務の勉強法に重なります。
もっとも言えば、試験問題作成者は、皆さんが合格した後に実務(自力で調べ、答えを見つける)を成し遂げられるか、その能力を有するか、試験問題を通して問いかけています。
一般知識の問題は一見するととりとめの無い問題に思えますが、その場での思考力で推測する力も試されています。
今年の試験には行政書士法やそれ以外の新た分野も出題されますが、思考力が求められるのに変わりはありません。
基本書を読む際に,自ら問題を頭に描いてみるのも有効ですね。
さあ、目的と手段を間違わずに、しっかり行政書士への道を歩んで下さい。
なお、資格マニアやコレクターの方には関係ない話かもしれません。