
最近のアルペン板ははじめからビンディングとセット販売が多い。トゥとヒールがプレートで連続していてドライバ無しでブーツソール長に合わせることができたりする。
しかしフリースタイルやツーリング用の板未だビンディング無しの単品販売が多い。ビンディングにもいろんなタイプがあり、競技用の超軽量タイプから通常のブーツが装着できるものもある。
問題なのはそのツアー用(ガイド用)ビンディングが高価なことだ。
我が愛用のG3 ZED12も普通に買えば6万円は軽く超える。安いツアービンディングでも4万円を下回るものはほぼお目にかかれない。
身体はひとつなわけで1回に乗れる板は1セット。ならば高価なビンディングを使う板ごとに脱着できれば安上がりじゃないか、という発想から生まれたのがインサートビス(インビス)加工だ。
板にビンディングはネジ止めの際接着剤でしっかりと固定されてしまう。これを脱着可能にする加工だ。
白馬にあるブルークリフというショップでキットが販売されている。ビンディングの種類を伝えるとそれに合わせた個数でネジなどのパーツを送ってくれる。
楽天のショップから購入したがZEDはリストになく、メールのやりとりで購入にこぎ着けた。
実際の加工もブルークリフのHPで動画解説されており、基本的にそれに従えばできる。
ここでは自分がやってみて工夫が必要だった点を(G3 ZEDに特化してはいるが)挙げていきたい。
ZEDのビス穴の配置は同じG3のIONと同じなのでION用を買えばよいと思いがちだが、
実はビス受けの皿がZEDの方が小さくION用のビスだと飛び出してしまうのだそうだ。
それ故に小さい皿に合うM5ネジを同梱してくれた。実に親切である。
ではまずはビンディングを外す。
トゥピースは板に直付け、#3プラスドライバーでゆっくり緩める。
春スキーの泥がこびりついているのでついでに拭き取る。
ヒールピースはプレート上についているので外して、プレートを固定しているネジを外す。
ZED12はトゥもヒールもシム(グレーのプラ板)が挟まっているので無くさないように。
インサートビスは全長9.0mm
通常スキー板のビスの深さは9.0-9.5mmと決まっている(ジュニア用は別)
Φ6.3mmのドリルビットを約9.5mm飛び出した状態にしてドリルストッパーを固定する。あとはこのドリルビットと電動ドリルで元の穴を拡大する。
通常板のビンディングを固定する部分にはメタルプレートが仕込まれているので結構な抵抗がある。
穴拡大後。エアで中の屑を吹き飛ばしておく。
次にタップでネジ山を切る。ゆっくりとねじ込んでいき抵抗がなくなるところまで回したら逆回転で抜く。
これでインビスがねじ込めるのだが・・・ここでちょっと試しにインビスをねじ込んでしまってはいけない。抜けなくなるのだ。(俺はやっちまったw。抜くのにアロンアルファを使った)
このインビスはエポキシ樹脂と一緒にねじ込んであとは固定させるもの。
エポキシ樹脂無しでねじ込んだインビスをそのまま使うと隙間から水分が進入して板の内部のウッド構造などを腐食する可能性がある。
さらに振動で緩んで最悪板を破壊する危険性もある。
だからインビスをねじ込むのは一発勝負。試し打ちは禁忌だ。
インビス挿入前。ちゃんとネジ山ができている。続く