はじめまして
このブログに辿り着いた方はおそらく、お子さんが小学バレーをやっていて、チーム実績があったり、高身長だったりで、
我が子はバレー強豪中学にチャレンジする資質があるのではないか?
しかし、強豪校の多くはお金が掛かる私立中学
はたして、話には聞く,
「特待生」
というものは存在するのであろうか?…と、
「#中学バレーボール #バレー強豪校 #スポーツ推薦 #特待生」
等の検索を掛け、辿り着いた方もいるかと思います
このブログは少しでもそんな、お子さんの中学進路で迷われている方の参考になれればと、
「我が家が経験した中学バレー特待生の実体験」
を元に知り得る、ある意味、タブー?な中学バレー特待生の実情を記しました
このブログを書く前に「中学バレー特待生」で検索してみても少なくともアメブロでは該当する記事は無いようなので、日本全国、過去の膨大なブログの中、初めての記事かもしれませんね
尚、あくまで、我が子が待遇を受けた、某強豪私立中高一貫校の特待生制度の事なので、他の私立中学も同様とは限りません
それから、実体験とは別に、私の個人的主観や憶測も記していますので、その辺は自己責任で各々が判断していただければと思います
では、さっそく…
ウチの子の場合、知人のツテで6年生の夏頃から数回に渡り、某強豪私立中高一貫校の部活体験に参加しました
(ツテが無くても資質がある子、特に高身長の子なら学校に直接連絡しても諸手を広げて部活体験に受け入れてくれるはずです)
その後、監督から「是非、ウチに来てほしい」と声が掛かりました
そこで思い浮かんだのが
「特待生」
ネットで検索を掛けても具体的な事は出てきません
そこで、学校説明会の個別面談の際にズバッと聞きました すると、その学校には
あくまで、学業、受験結果に応じた何段階かの奨学金制度
があり、「一応、この辺を考えています」と、上から2番目の奨学金を提示されました
その場ではとりあえず保留し、他の学校も視野に入れつつ検討していたところ、年末あたりに学校から連絡があり、
「そろそろ入部人数を確定したい もしダメなら次の候補者にアプローチしたいので意思表示をしてほしい」
と言われたので、
「経済的にも最上級の奨学金であれば…」
と交渉したところ、すんなり最上級の奨学金の審査が通りました これはもう、駆け引きになりますね 学校としては少なく済む奨学金に越したことはなく、とても資質ある子が特待生の事は知らずに一般入学者と同条件、奨学金無しで入学したという事もままにあるようです
実際、入学後しばらくして、とても資質がある子の親御さんから恐る恐る「ひょっとして皆さん、特待生というもので入ったのですか?」 と聞かれ「いや、ちょっと分からないです」とはぐらかした事がありました 明らかにウチの子より上手いのに…
学校としては、資質ある子がお金も払って入学してくれてラッキーって感じですかね
奨学金といっても、くれるのではなく、入学金や学費等の免除ですね ちなみに最低ランクは「入学金の免除」だけでした
そして、我が家が提示された最上級の奨学金は6年間で(中高一貫校なので)ざっくり300万円弱! これは心が揺らぎますよね(笑)
言ったように、この奨学金、「建前」はバレーの資質ではなく、あくまで学業、「受験結果で最終判定」なので、既成事実を作るためでしょうか?受験前に形だけの模擬試験(学業)を受けさせられ「模試の結果、最上級の奨学金の合格見込みの判定が出ました」というような通知を貰いました 要は「内定通知」ですね ちなみに娘の学力はいたって普通ですけどね(笑)
問題はここからです…
もし、あなたのお子さんが強豪校から声が掛かり、このような状況になった場合、
「せっかく、声が掛かり特待生になれるのだから、チャレンジしてみて、仮に身長が思いの外、伸びなかったり、芽が出ないようなら、普通の公立中学に戻ってもいいし、高校からでもバレーレベルを落とした高校、さらには学業も重視した高校に行けばいい」
と安易な気持ちで入学を決意するかもしれません
しかし、そこには大きな落とし穴があります よくよく考えると当たり前の事ですが、
「もし、途中で退学する場合、それまで免除された奨学金は返納していただきますよ」
という大きな大きな穴です ウチの場合、事前説明は一切無く、受験が終わり、入学手続きの際、いよいよ判子を押す時に初めて告げられました その時点ではもう後戻りは出来ません 要は入学後、年数が経つにつれ、免除金(退学時の返納金)は増え続けるという事です
一番ありがちなケースが、中学3年間、頑張ったが身長も想定以下で止まり、レギュラーにもなれず、高校に上がっても同じメンバーなので無理そう ベンチにも入れないのに練習試合含めて遠征試合に帯同し(先日の全国大会は島根県でしたよね)、応援、球出し球拾いに雑用係 親も自分の子が試合に出れないのに、応援、当番で駆り出され…
当然、見切りを付け、高校は違うところに行きたくなりますよね? しかし、その場合、
「中学3年間の免除金、約150万円を返納しなければなりません」
って、150万円!?無理でしょ!!
実力でレギュラーになれない以外にも、怪我や病気、人間関係でも居づらくなる場合もあるかもしれません
その場合でも違う高校に行きたかったら150万円です
さらにプラス転学先の高校での入学費用も掛かってくるのです…無理…です…
要は一度入学したら高校卒業までその学校に通い続けるしか道は無くなってしまうということです
経済的に余裕がある家庭なら別ですが…
アドバイス…
以上の事を踏まえ、僭越ながら私なりの中学進学のアドバイスなるものをさせていただきます
ここからは、個人的主観、憶測が多く含まれます
明らかな才能がある、身長170㎝超えが見込める子であれば強豪私立中高一貫校にチャレンジするのも良いでしょう
(でも、そこまで恵まれた資質がある子であれば、わざわざ私立校に行かなくても、全国大会常連のあの公立中学で決まりじゃん…とも思うのですが…)
しかし、小学バレーでキャリアも長く、エースとして実績はあるものの、身長は160㎝以下で、親の体格から見ても、伸びたとしても160㎝を少し超えるくらいか…程度の子はよく考えた方がいいと思います
勿論、160㎝前後でもセンス次第ではレギュラーにはなれますが、高身長の子が揃った場合、やはり厳しい状況になると思います(早々のリベロ志願という手もありますが…)
個人的主観になりますが、強豪校から声が掛かったはいいが、センスも身長も突出はしていなく、レギュラーになれるか微妙という子は地方大会(東京でいえば)ベスト8レベルの公立中学でもいいと思います そのレベルの中学は越境入学制度も確立しているはずです(これも裏ワザになりますが…)
勿論、ベスト8というのはかなりのレベルなのでレギュラー確定ではありませんが、
もしダメでも公立中学なのでいくらでも変更の道はあります
なにより、大人数男女共学での運動会や学園祭、修学旅行等、普通の公立中学で得られる楽しい中学生活が送れます
強豪私立校は少人数女子校も多いので、その場合、前記のような中学生活は多少なりとも犠牲になることとなります
ベスト8レベルの公立校が近隣に無い場合、それ以下の、地方大会には出れるがベスト16が目標という公立校でもいいと思います そこならさすがにレギュラーでエース、中心選手として中学バレーを満喫出来るでしょう ただ、強豪校には完膚なきまで叩きのめされますが…
まとめ…
繰り返しになりますが、ごめんなさい、本当に私の個人的意見です…
明らかな資質がある子ならともかく、そうでない子が強豪私立中高一貫校にチャレンジするのはそれなりのリスクがあると思います 確かに数少ない春高への近道ではありますが、女子の場合、身長が中学1年生で止まるのもごくごく普通の事ですし、それも含め、中学で芽が出なかった場合の残りの高校3年間を考えてみてください 大学受験の事もあります(ベンチ外でも部活拘束時間は同じです レギュラーはスポーツ推薦?)
一方で、仮にレベルを落とした公立中学を選択したはいいが、中学3年間で爆発的に才能が開花したり、それこそ身長が180㎝クラスになった場合、「春高常連の強豪私立一貫校にしておけばよかった」と後悔するかもしれません しかし、仮にそんなことになった場合、全国大会制覇常連の日本代表も多く輩出している、あの私立高校が黙っていませんよ(笑) あの高校は中高一貫校では無いので(妹分の公立中学がありますが)高校からでも資質ある子が多く入学してきます(全日本エースの妹もそうですね)
公立中学の一番のメリットは高校進学時に、上は前記のあの私立高校から、他県の強豪校、中堅強豪公立高校、勉強重視の高校…と、中学3年時の状況を見てあらゆる選択肢が持てるという点です
ずいぶん公立贔屓の記事となってしまいましたが、けっして回し者ではありませんのであしからず(笑)
ただ、近年の中学バレーにおいて、成績上位が私立校に偏り過ぎているのも事実ですし、資質ある子が少しでも公立校を選択するようになれば、切磋琢磨し、中学バレーもより発展するのではないでしょうか
長文拝読ありがとうございました…
以上、我が家が経験した特待生体験談と僭越ながら私なりの中学進学アドバイスでした
長い人生において、最もと言っていい貴重で大切な中学、高校の6年間です
進路を検討する上で、所詮、子供はまだ小学生 どうしても親主導の選択となってしまいがちですが、けっして、親の希望の方向への誘導などせず、メリットデメリットを伝え、親子でしっかり話し合い、進路を決めてくれたらと思います
お子様のご活躍と、何より楽しい中学生活になることを切に願っております
せっかくですので、どれくらい中学バレー進学に関心がある家庭があるのかを知ることも出来ますし、このブログが少しでも参考になった方は「いいね」ボタンを押していただけたら幸いです
追伸 内容が内容だけにメッセージ、質問等頂いても返信出来かねる場合もありますので、その辺はこちらの事情を汲み取っていただけたら幸いです
ご拝読ありがとうございました