6月から今年は例外的に7月1日が第1日だったけど毎月1回で、全5回にわたって戦われる社会人団体リーグ戦。
実際は社会人ではない、子供達や学生も参加できる、きわめておおらかな枠組みの団体戦。
これが、昨日10月28日に今年度の最終日を迎えた。
プロ将棋でいえば将棋界の一番長い日、各クラスの昇級、降級が決まる日でもある。
各チームのメンバーたちは、自分のチームの星勘定を胸に、続々と浜松町の駅から会場の産業貿易センター浜松町館へ列をなして歩いて行く。
そんな、中に私も混じり、例によって、デジカメでまわりの景色を撮りながら、会場入り。
途中で、藤森女流渡部女流渡部女流は社団戦の会場は初めてとのことと一緒になり、ちょっと浮かれて会場着。
5階まで階段でゆくのは私流。
この日は同じ建物の別のフロアーでちょっとオタクっぽいお兄さんたちむけのイベントがあったらしく、階段には開場待ちのそんなお兄さんたちが延々と並んでいた。
ここの会場はいろいろなイベントと重なるので、その度に、珍しい人種の群れと遭遇することになる。
われわれも不思議な団体に見えるかもしれないけど実は、私の所属するチームは今期絶好調で、9月に行われた個人戦の結果を加えて、リーグ1位が確定しており、ちょっと、消化試合という感もあった。
が、ここまで、全勝できているのだから、最後も3つ勝ちたいね、とも話してはいたのだが。
対局開始時間まであと数分というところで、まだ7人しかいない。
7人いるからいいのだけれど、いつもは10人以上いるのに。
というわけで、悲願の私の出場はそんな形で実現したわけなのである。
開始前に渡部女流にセンスにサインをしてもらい、必勝を期して6のゼッケンで着席。
対局が始まった。
開始後、10分ほどで、私の左隣の先輩が勝ち名乗り。
早い相手の方が飛車の素抜きをうっかりしたようで、そこで投了。
右隣の後輩はポイントゲッターで快勝。
かくいう私も阿久津流の急戦矢倉で善戦、苦しい中盤を盛り返して気が付くと必勝になっていた。
にも、かかわらず、終盤で乱れてしまう。
投了したときはちょっと、泣きそうになった。
泣かなかったけど社団戦にはここ4年、皆勤で団体戦に毎年数局は出させてもらっているが未勝利のままなのである。
個人戦も皆勤でこちらは必ず指せるので、4年連続22団体戦初勝利は遠いなぁ。
とため息をついて席を立つと、ミナトさんが見ていてくれた。
惜しかったですねぇの明るい声で、救われた私だった。
いいところを見せられなかったねぇと強がってみて、話しているうちになんとか、気持ちも落ち着き、しばらくミナトさんと近況報告などしていると、チームは43で勝利。
わぁ、危なく連勝ストッパーになるところだったよぉ。
あんな必勝の将棋を落すようじゃ、もう出番はないなぁ、昼からはJK 画像人数も増えたし。
そう思っていたら、次もお願いします。
と幹事代行からいつもの鬼幹事は風邪で来ていなかった気をとりなおして、今度は7のゼッケンを装着。
ミナトさんに激励されて送り出された結果、将棋は私の好きな角換りの展開に。
相手はうら若い女子高生。
が、今年は女子中学生に手痛いとん死を食らってるし、女子が強いのはもう珍しくない。
気を引き締めて指し進める。
女子や子供と対戦することに抵抗のある人もいるようだが、私はそのへんはぜんぜん気にしない角換り将棋の序盤は独特の知識を要する形がままあり、若い人にはうっかりしやすい筋があるようで、そこにすっぽりとハマってくれた。
なんと、銀得。
さらに、得した銀をべたっと打ち心の中でモリシタと唱えつつ、手厚くすすめ、終盤ではうまくギアを切りかえて一気に速度を上げて寄せることができた。
消費時間10分、手数は81手、あんなに遠かった1勝がなんともあっけなく達成されてしまったのである。
感想戦を終えて席を立つと、そこには、満面の笑みのミナトさん。
自分のことのように喜んでくれているいい人だぁ。
社団戦初勝利に舞い上がっている私がべらべらしゃべるのをミナトさんがニコニコしながら聴いていてくれる。
その時、私のサイドバッグの中で携帯の着信ランプがついていることに気付いた。
開いてみると、なんと、ア男が今、会場に向かっているという。
私とミナトさんはその場で凍りついた。
奴が来る。
どうしよう。
つづく。
