江戸後期、600以上もの疲弊した村々を見事に復興させた二宮尊徳。

  

 金次郎の教えで有名な「たらいの水の話」というのがあります。

 水を自分のほうに引き寄せようとすると向こうへ逃げてしまうけれども、相手にあげようと押しやれば自分のほうに戻ってくる。

 だから人に譲らなければいけないと。けれどもこの話には実は前段があるのです。

 人間は皆空っぽのたらいのような状態で生まれてくる、つまり最初は財産も能力も何も持たずに生まれてくると。

 そしてそのたらいに自然やたくさんの人たちが水を満たしてくれる。

 その水のありがたさに気づいた人だけが他人にもあげたくなり、誰かに幸せになってほしいと感じて水を相手のほうに押しやろうとするんです。

 そして幸せというのは、自分はもう要りませんと他人に譲ってもまた戻ってくるし、絶対に自分から離れないものだけれども、

 その水を自分のものだと考えたり、水を満たしてもらうことを当たり前と錯覚して、

 足りない足りない、もっともっととかき集めようとすると、幸せが逃げていくんだというたとえ話だそうです。

 
これは、本当にそうだなぁと思います。

人を幸せに出来ない人は自分も幸せには出来ない。

サッカーの試合の中で、味方に暴言を吐き、
そのことにより、味方がやる気を失い、試合に負ける…

逆に味方に励ましや褒め言葉を多用すれば、
幸せな気持ちになった味方は頑張り、試合に勝ち、自分も幸せな気持ちになる^_^




そして、これは指導者にも言えること。
子供達を幸せな気持ちにさせることが出来れば、自分も幸せな気持ちになる。


まだまだ、試合中の声掛けが酷いチームもある…

子供達は大人達のロボットではない。
1人の人間として、接することが大切だと思います。

自分もまだまだな指導者なので、子供達と接する中で成長出来ればと思います。


大人も子供も1人の人間。
一生、俗に言う素晴らしい人の完成形に達することはないかもしれません。

今はまだ、感情のコントロールや心を柔らかく受け取ることが、上手くできない子供達。

でも、それでイイ。
そこを目指して、日々歩んで行くことが、大切なことだと思うから。