2025年11月16日に、神奈川県横須賀市の沖合に浮かぶ無人島の猿島に行きました。かつて軍事要塞として使われたこの島は、現在では観光地として整備され、歴史的な遺構と自然が残る人気スポットとなっています。
猿島へは横須賀の三笠ターミナルより船で行きます。私は京急の横須賀中央駅から徒歩で三笠ターミナルまで向かいました。横須賀と名のつく駅には、京急の横須賀中央駅とJRの横須賀駅がありますが、市の中心部に近いのは横須賀中央駅で、JRの駅は少し離れています。JR横須賀駅はもともと軍事目的で1889年に開業した駅で、横須賀中央駅は横須賀駅の約40年後の1930年に市民生活の中心地に近い場所に開業したそうです。これらの駅の成り立ちからも、軍都として栄えた横須賀の歴史の一部を伺い知ることができます。
横須賀中央駅から三笠ターミナルまでは徒歩15分程度の距離があります。横須賀は通ったことはあるものの駅を降りて街を歩くのははじめてでした。今回は猿島が主であまり駅周辺を観光できなかったので、また機会を作って訪れたいと考えています。三笠ターミナルでフェリーの乗船券と入島料を支払います。
猿島は観光客が多く、船はほぼ満席でした。
到着すると、まず「SARUSHIMA」の文字が目に入ります。
猿島唯一のレストラン「オーシャンズキッチン」でご飯を食べました。席は2階と3階がありましたが、3階は比較的空いており穴場となっていました。私は「横須賀海軍カレー」を注文し、カレーとともに牛乳がついてきました。かつての旧日本海軍では、脚気予防のため栄養素補完としてカレーと牛乳をセットで提供していたようで、現在でもこれが再現されている場合が多いそうです。
猿島には海水浴場があり、BBQや釣りを楽しむ人々で賑わっていました。海に行くのは久しぶりで興奮していたところ、思わぬ波が打ち寄せて大きく濡れてしまいました。
この後、ガイドツアーに申し込み、解説を聞きながら猿島の中を巡りました。猿島は外周が約1.6kmと小さく、徒歩で十分一周できる大きさとなっています。島内には歩きやすい歩道が整備されていました。生い茂った木々の中に苔生したレンガや弾薬庫、兵舎の跡が残されており、独特の雰囲気を醸し出しています。
レンガの積み方にはフランス積み(1つの段で長い辺と短い辺が交互に並ぶ)とイギリス積み(1つの段が同じ長さの辺で構成されている、国内で圧倒的多数)があり、猿島には貴重なフランス積みが残っている、という知識をここで初めて知りました。フランス積みは関東では猿島と富岡製糸場にのみ現存するそうです。
上はイギリス積み
上3枚はフランス積みです。
レンガ壁の道の先には、照明に照らされた雰囲気の良いトンネルがあります。
トンネルを抜けて階段を降りると広場があり、そこから海の近くの岩場まで行くことが出来ます。この岩場は港と正反対の位置にあたり、ごつごつした岩と打ち寄せる波のコントラストが綺麗な場所でした。
帰路は、メインルートとは別の山道に近いルートを選択しました。途中には展望広場があり、老朽化で立入禁止となっている防空指揮所の建物もありました。展望広場からは対岸の横須賀市や、遠くには横浜ベイブリッジまで望むことができます。また、この展望広場は1970年代の仮面ライダーのロケにも使用されたそうです。(この仮面ライダーの映像を観たところ、建物が現在ほど老朽化しておらず、時の流れを感じました。)
島内には、丸い形が特徴的な砲台跡も数箇所点在しています。
帰りの桟橋からも、崖に打ち寄せる波や、綺麗な色の海を見ることができました。
帰りの船で戻った後、お土産ショップで「猿」と書かれたどら焼きを購入し、駅近くのカフェで感想やcherryの今後について話しました。猿島は東京や横浜などからのアクセスが良好かつ、歴史や自然を感じる事のできる場所で、別の季節にも再び訪れたいと思いました。
くるみ























