久遠の暁

久遠の暁

小説「久遠の暁」、ゲーム等の歌詞、呟きを載せてます

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~十六章~

 

 

(プロキオン)

「そういえばあなた…、最近調子はどうなの?」

 

ペテルギウスが完全KOされたら今度はシーに矛先が向いた

 

 

(シー)

「えっ、えっ?」

 

突然振られた話題にシーは出遅れる

 

 

(シー)

「あ、おかげ様で…。この鋏があると何だか自分の特異体質も上手く扱えてる気がするんです…」

 

 

シーはプロキオンに貰った鋏を手に持ちプロキオンに見せる

 

 

(プロキオン)

「そう…、それなら良かったわ…。私もそこの倒れてる奴と意見は変わらないけどやるなら徹底してやりなさいよ…、国の為にもね…」

 

プロキオンはぐるぐる眼鏡を反射させるもその陰からは真剣な瞳を見せていた

 

 

(プロキオン)

「それと…」

 

 

(シー)

「…、?」

 

 

(プロキオン)

「…。その首飾り…、

 

 

外した方が良いわよ…」

 

 

シーの胸元にちらっと見える十字架の首飾りを指しプロキオンは静かに囁いた

 

 

(シー)

「…。考えておきます…」

 

 

シーは少し悲しげな表情を見せてクルンと振り向き逃げる様に立ち去った

 

 

(シー)

「…、わかってない…。」

 

 

シーは早足で歩きながら小さく呟いた

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

グサッ…

 

 

(やめられるわけないじゃない…)

 

 

グサッ…グサッ…

 

 

(こんなに身体が軽いんですもの…)

 

 

 

グサッ…グサッ…グサッ……

 

 

(この鋏と合わせ持てばどんな事でも出来る気がする…)

 

 

 

タッ

 

タッ

 

タッ…

 

 

(シー)

「あぁ、そういえば占いの館へ行かなくちゃ…。」

 

 

シーはそう呟くと十字架の首飾りをぎゅっと握りしめた

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

ガチャ…

 

 

(リヴァ)

「いらっしゃい…」

 

扉を開けるとやはりリヴァが待ち受けていた

 

 

(シー)

「こんばんは…」

 

 

シーが席に着くと早速リヴァが話し始める

 

 

(リヴァ)

「そういえば、マモリ・エンドールさんがあなたに会ってくれるそうよ…」

 

リヴァはニコりと笑いそう囁いた

 

 

(シー)

「ホントですか!?」

 

 

シーはやっと辿り着いたゴールに嬉しさを隠せなかった

 

 

(リヴァ)

「ええ、ただ都合は相手に合わせてあげてね…。

 

彼も忙しいのだから…」

 

 

会えるのならこちらの都合などどうでも良い…

 

リヴァには悪いが彼をこの場で殺すことが出来ればトップを失った反政府軍は自然分解するだろう…

 

 

これを国がどれほど望んでいるのか…

 

 

きっとリヴァも許してくれるだろう…

 

 

そんな考えの中、シーはニコりと返事をした

 

 

ーーーーーーーーーー

 

ガチャ…

 

 

シーは帰りリヴァは店を閉めていた

 

 

そんな中、男は入ってきてリヴァに歩み寄った

 

 

「…、順調か…?」

 

 

…、

 

 

……。

 

 

惨い事をする…

 

 

あなたは本当に嫌いだわ…

 

 

へオル…

~十五章~

 

暗夜の闇からナイフが飛び交う…

 

(ボディガード)

「くっ!?…、何者なんだっ!?」

 

(シー)

「フフフ!!今日は調子が良いわ!!

 

何だかとても身体が軽い!!」

 

シーは十字架の首飾りをぎゅっと握りしめ狂気に笑いながら相手を切り裂く

 

 

(ボディガード)

「うぐぅ!!」

 

喉元切られたボディガードはその場に倒れ込んだ

 

 

(男)

「ひっ、ひぃぃ!?」

 

 

タッ…

 

タッ…

 

タッ……。

 

 

シーはゆっくりと立ち竦む男の元へと歩み寄る

 

 

(男)

「反乱分子が!!お前らに未来があるとは思うなよっ!!」

 

グサッ…

 

 

シーは男の戯言に耳を傾けることもなく無情に男の胸元にナイフを突き刺した…

 

 

(シー)

「あはは、何か言ってるわ…」

 

その言葉に意味もなくシーはただただ狂っていた

 

 

(シー)

「それにしても口が固いわね…、このままマスターに情報提供されながらと言うのも申し訳ないわ…

 

そろそろ自分でも情報を集めないと…」

 

 

シーは不意に頷くと闇へと消えていった

 

 

ーーーーーーーーーー

 

王宮

 

 

タッタッタッタッ…

 

 

(ペテルギウス)

「うむ…」

 

ペテルギウスは歩きながら考え事をしていた

 

 

(プロキオン)

「バァ!!」

 

 

道の曲がり角に曲がる直前、角陰からプロキオンが大きな声を上げてペテルギウスを驚かした

 

 

(ペテルギウス)

「うおっ!!?」

 

 

考え事をしていたかさすがのペテルギウスも不意にも仰け反ってしまった

 

 

(プロキオン)

「あはははは♪隙ありですよ、ペテルギウス君」

 

 

(ペテルギウス)

「ふぅ、これはプロキオン開発長…

 

不意を突かれた…」

 

 

ペテルギウスはガハハと笑い頭を掻いた

 

 

(ペテルギウス)

「うむ、今襲われたら一溜りもないなぁ…ガハハハ!!!」

 

 

相変わらず豪快に笑う

 

 

(プロキオン)

「ところで最近よく考え事をしてるね…ペテルギウス将軍らしくないな…」

 

 

先程会議が終わったばかりか…

 

 

また無茶な案を出して当然の如く可決されなかったのであろう

 

 

(ペテルギウス)

「…、いやな…、

 

 

フォルトス議員に続きツーマン議員まで行方不明と議会中にわかったのじゃ…」

 

 

…?

 

 

(プロキオン)

「続けて議員が二人行方不明か…、何か裏の住人が計画を実行し始めたのかもしれないな…」

 

 

プロキオンは顎に手を当て頷いた

 

 

(ペテルギウス)

「うむ…、フォルトス議員はこの前の議会に反政府軍が混じっていたら止むを得ず納得せざるを得ないのだが…

 

 

ツーマン議員に至っては寧ろ性格からして反政府軍の好きそうな奴なんじゃがなぁ…」

 

 

(プロキオン)

「…、はぁ、あんたツーマン議員を何だと思ってるのよ…」

 

 

呆れたプロキオンは大体わかるも一応問い掛けた

 

 

(ペテルギウス)

「ガハハハ!!!わかってるだろう!!あいつは政治より金で動く奴じゃからなぁ!!ワシはフォルトス議員を密告したのは買収されたツーマン議員じゃないかとも疑ってたんじゃからのぅ」

 

 

プロキオンは予想通りの回答に呆れも呆れ顔だ

 

 

まぁそもそもフォルトス議員とツーマン議員を殺害した人物が同一人物とも限らないし、議員というだけで殺害動機が同じとも限らない…

 

 

(プロキオン)

「まぁ今は情報の少なさから犯人特定よりも犯人から議員を守る方を優先した方が良いみたいね…」

 

 

(ペテルギウス)

「それもそうじゃな…」

 

 

ペテルギウスは目先の犯人特定に専念しようとしていたことは口が裂けても言えないだろう…

 

 

プロキオンの言うことに納得してしまった分恥ずかしい…

 

 

(シー)

「あ、ペテルギウス将軍…と、プロキオン開発長殿…お疲れ様です」

 

 

ペテルギウスが目をプロキオンから逸らすと逸らした先からシーが歩いてきた

 

 

(ペテルギウス)

「おー、シーちゃん!!ガハハハ!!お務めご苦労さん、久しぶりに呑みに行くか?」

 

 

ペテルギウスは時間を思い出し酒場への仕度を始めようとする

 

 

(プロキオン)

「はー、あんたまだあの酒場行ってるの?」

 

 

(ペテルギウス)

「ガハハハ!!当然!!まぁプロキオン開発長みたいな見た目お子様みたいのにはわからないかなぁ!」

 

ドスっ!!

 

 

さらっとプロキオンの気にしている事を言うペテルギウスをプロキオンは見逃さなかった

 

プロキオンはペテルギウスが鎧を脱いだ事を良いことに脇腹にストレートを入れた

 

 

(プロキオン)

「何回ど突かれればそれを言わないようになるのよ…」

 

半分呆れたプロキオンに脇腹を押さえ跪くペテルギウスはやっとの思いで喋る

 

 

(ペテルギウス)

「うぅ、わかってねぇなぁ…ぐぅ…

 

 

酒は麻薬なのさぁ!!

 

 

 

ガハハ…ハ…。」

 

 

ガクッ…

 

 

 

結局ペテルギウスは今日、酒場へは行けなかった…

 

 

~十四章~

 

 

(リヴァ)

「…。」

 

(シー)

「…、」

 

 

しばらく沈黙が続く…

 

リヴァはどう切り返すか、またシーは彼女の返答を待つが故に…

 

 

数分が経ちリヴァは平常心を取り戻したかニコりと笑った

 

 

(リヴァ)

「…、ごめんなさいね…。

 

その名前は勿論知っているわ…」

 

 

シーはそれを聞いて笑みが溢れた。

 

またはぐらかされたらどうしよう…

 

そんな気持ちだったシーはやっとゴールに辿り着いたと達成感の表れだろう

 

 

(リヴァ)

「その方はウチの常連さんですもの…」

 

 

驚愕の事実にシーは咄嗟に立ち上がっていた

 

 

(シー)

「あっ、…。

 

ごめんなさい…」

 

 

我に返ったかシーは再び椅子に座った

 

 

(シー)

「あまりにも驚いたもので…」

 

 

(シー)

「それで、彼と会う事は出来ませんか?

 

 

是非聞きたい事がありまして…」

 

 

リヴァは大凡シーの質問の予想はついていた

 

(リヴァ)

「…、うーん…。

 

こればかりは相手の事情もありますからね…

 

今度彼が来たら聞いてみるわ…」

 

 

良い返答に期待したい所だ

 

 

(シー)

「ありがとうございます…、

 

よろしくお願いします…」

 

シーはそう言うとその場を立ち上がり一礼し「また来ます」と残しその場を後にした…

 

 

ガチャ…

 

 

(リヴァ)

「あ、ちょっと待って…」

 

 

館の扉を開けるシーに何か思い出したかのようにリヴァはシーを引き止めた

 

 

(シー)

「…?」

 

(リヴァ)

「これをあげるわ…」

 

 

そう言うリヴァの差し出した手元には十字架の首飾りがあった…

 

 

(シー)

「…、これは?」

 

 

シーの質問にリヴァはニコりと笑った

 

 

(リヴァ)

「行き詰った時や上手くいかない時にはこの首飾りにお願いするのよ…微力だけど私の加護を念じておくから…」

 

 

(シー)

「ありがとうございます…」

 

シーはリヴァの気遣いに微笑みすぐさま十字架の首飾りをぶら下げた…

 

 

ーーーーーーーーーー

 

ガチャ…

 

 

 

(リヴァ)

「…。」

 

 

……。

 

 

(リヴァ)

「ごめんなさい…」