帯にあった、脱ひきこもり、認知心理学、超心理学、洗脳という言葉を見て読んでみたいなと感じ手に取った。
この本は『亜玖夢博士シリーズ』の第二弾だったらしく、主人公の女の子が宇宙人の子孫だったり、突飛な中国人の姉弟が出てきたり最初は何て設定だと感じた。
しかし読んでいるうちに、主人公は設定はおかしいけど感覚は普通、周りが特徴のある人ばかりというのがよくわかってきて、内容をそのものを楽しめた。
著者は、小説だけでなく、経済や自己啓発の本も出している方だから、ストーリーそのものもそうだけど、学問的なものをエンタメ的に知ってもらうという意図もあったんじゃないかと思う。
天才のひきこもりコージがやっていることをわからない主人公あかねがいて、それを学問的な部分から亜玖夢博士が解説する。それが一種の”マインドサイエンス入門”になっていると感じた。
ストーリーとしてはリンレイ(中国人の弟のほう)が鍵になっている。すごい特殊能力を持っているように思えた。彼がいなければ、この物語は何も起きていない。
そして読んでいて一番感じたのは、人が変わる一番の要因が生命の危険を感じたときだと感じた。
コージも百日紅も命の危険を感じて現状を変え、行動を起こした。その善悪は別として。
百日紅は、それが戻ってしまった。しかしそれは、偉い人に阿諛追従していた時に戻ったのではなく、本当に自分の幸せを感じるものに行きついた結果、百日紅剛造らしくなったということに思えた。
この本で博士の説明を聞いても科学のことでわからない部分がたくさんある。調べたいと思う。
