安部首相と祖父の岸信介氏とのトラウマに似たほどの強い絆のよってきたるところが今回の岸信介の語りから少し伺える箇所がみだせるのではないでしょうか。

インターネット世代の利用者でみかける視野狭窄な傾向には困ったもので、史実を思い込みとヒステリーで実のところ「見たい自身の見たい絵」のうえに
自己像を投射してそのまま憑依して固着するというおなじみの妄想屋さんの性癖は(いつの時代にもありがちな傾向ではありますでしょうが)戦後世代の一部にみかける著しく顕著な傾向です。

昭和の妖怪とまで言われた岸信介にはそういう抜けるような透徹した国粋の論が自身の半生の積み上げからおのずと滲みでるというかたちで押しても引いても動じないものとして据えられていて、これは左右の立場を越えている迫力になっているなと思えます。言ってみれば、敵ながらあっぱれと政治的反対陣営からさえも思わせるところがあったわけですね。

だから、所詮は「アメリカのポチ」だと言われてもいわゆるポチ癖のある凡百の俗物らの性癖からでたようなものとはとても思えない強い迫力が岸信介の身上です。

そういう岸信介の断固として行くという気概は、なかなか血統とはいえ隔世遺伝するものではなさそうですね。このご一家の場合はその典型の事例ということなのでしょうか。



動画配信先:

サイダーラジオ第13回 妖怪岸信介のプロファイル その4
- Dailymotion動画 
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