20110617 太陽を求めて2000キロ

17日(金)5:30起床
外は相変わらず雨模様。昨日に比べると降りは弱いものの、予報より天気の回復は遅れている模様。そんな陽気の影響もあるのだろうが、夜明けは北・東日本に比べて遅い。山の方角は低い雲が垂れ込めて遠くの視界を奪っている。どう考えても好転の兆しは微塵もない…

撤退の結論は動かない。
ホテルからタクシーを呼び、別府駅に向かう。昨日はこの距離を歩いたのだが、タクシーでも10分強かかった。無茶をしたものだ…

駅から宿泊予定だった法華院温泉山荘にキャンセルの連絡を入れる。残念だが仕方がない。またの機会に訪れることにしたい。昨日予約を入れた段階で個室にもキャンセルが出ていたらしく、相当数の登山者が同じ結論を下したようだ。法華院温泉行きたかったな～

今回、九重連山ははじめてであるが、入山することもなく撤退することになった。私にはなぜか山を始めて以来のジンクスがある。

初回訪問は必ず悪天となるというものだ(屋久島は唯一の例外だった)。

今回も見事にはまってしまったようだ。

どうやら｢山の神様｣というのは山の数だけおられるようで、それぞれ試練を与えてくる。懲りずに通ううちにようやく最高の顔を見せてくれる。｢九重の神様｣にはまだ認められていないようだ。今度来るときは青空の下、ミヤマキリシマ咲き乱れる様を見せてくれることを祈念したい。

7:22 別府駅出発
博多行きの特急ソニックで一路小倉に向かう。車両は北海道や本州にはない独特の造り。椅子の造りにはじまり、床が木製だったりとちょっと違和感を覚える。デザインは斬新だけど、全体に華奢な感じがするのは気のせいだろうか？

8:42小倉着
そういえば朝何も食べていなかった。コンコースにある立ち食いソバ(？)の店に入る。
厳密には｢立ち食いウドン｣の店なのだろうか。確かにソバもあるけど、券売機で前面に押し出されているのはウドンであった。ちなみにツユは薄口醤油を使っている。
九州は関西文化圏に入るようだ。

9:17 小倉発
ここからは新幹線のぞみで東京まで５時間の旅。広島、岡山と少しずつ客を広い、大阪で大半の客が下車する。
代わりに同じ数だけ乗車してくる。どうやら九州から東京へ陸路を使う人は少ないようだ。

電車での移動のため、あまり腹がへらない。結局東京に着くまで、ビール二本と砂肝少々だけだ。
小田原に着く頃とうとうまた雨が降りだした。関東地方は前線が接しているため、暫くは雨の中を行くことになろう。

14:13 東京駅着
今日は東京駅も通過駅に過ぎない。地下街で遅めの昼御飯を調達。また酒のつまみとなってしまった…

一品目
島豆腐とアボカドのサラダ

二品目
穴子と京野菜の天ぷら

やはり酒のつまみだ…
お酒は天狗舞(石川県)

14:56 東京駅出発
ここからは東北新幹線こまちで秋田に向かう。さらに５時間ほどの旅。
通常なら４時間の道程だが、震災の影響で減速運転しているため少々多めにかかる。

那須塩原で一度晴天域に入るが郡山あたりでまた曇りに。
福島、仙台を抜けて一ノ関あたりで待望の太陽が顔を出してくれた♪

北上するほどに青空も見えてきた。

盛岡を出て仙岩峠のあたりで日没。ようやく旅のゴールが見えてきた。
それにしても我ながらアホな旅だと思う。

何のために？

それは単に太陽と青空が見たかったから…
天気図を見て北に行けば晴れていると思ったから…

それにしても、明日は何しようかな～