ミッドナイト・コール
- 本当は甘えたいのに強い女を演じてみたり、
いつも一緒にいたいのに自分から距離を置いてみたり、
自分だけを見て欲しいのに都合のいい女の振りをしたり。
そんな風に、気持ちと裏側の行動を取ってしまうのは、
失うことの怖さからか。
何かを手に入れたら、次は失ってしまうことの心配をしなければならなくなる。
- 著者: 田口 ランディ
- タイトル: ミッドナイト・コール
アカシヤの雨に打たれて
それぞれに孤独に
花嫁の男友達
四月になると彼女は
海辺のピクニック
海辺のピクニック、その後
健康のため吸いすぎに注意しましょう
電話を待ちながら
田口ランディ の初の恋愛小説。短篇集。
電話で繋がる物語。
グロテスク
あまりにも美しすぎる実妹を、幼い頃から憎む姉(主人公)。
そこには、劣等感があるはず。
けれども、劣等感などという言葉は使われない。
美しすぎてグロテスクな妹。グロテスクな主人公の感情。
グロテスクな優劣に縛られる現実。
実際にあった事件を小説化したものだけれど、
筆者が「この世の差別のすべてを書いてやろうと思った。些細な、差別と思っていないような差別」
と言っているように、
人間の醜悪さや、卑屈さ、エゴ・・・そんな悲しみに満ちた裏側が読める。
心理的描写が多く、読み手によっては、疲れる作品かもしれない。
- 著者: 桐野 夏生
- タイトル: グロテスク
依存姫
前に菜摘ひかるという風俗嬢作家のことを書いたけれど
こちら→風俗嬢 菜摘ひかるの性的冒険
結局のところ、彼女は自殺してしまったのかもしれない。
亡くなる前のエッセイで、何度となく
「”現役風俗嬢作家”という肩書きが重い」と語っていたから。
新たな生きる糧を得たけれど、逆にそれが自分を生き辛くしていたのではないかと。
あたしは、↑の(これエッセイだったみたい)が処女小説だと思ってたけれど、
ちがうみたい。
これ↓だったゎ。
短篇集。
本当の顔はどこ?
夢がみたいの
買って買われて
ただ、欲しかった
の4編収録。
整形、ホスト、買い物、過食・・・
何かに依存せずには生きられない、痛々しく寂しくてそして強い女の子たち。
とても弱い部分を持った人間は、逆にとても強い部分を持ち合わせていると、
あたしは信じている。
弱い自分を覆い隠すために、自分をもごまかすために、
ひたすら強い自分を演じてみる。
それでまた、弱い自分が浮き彫りになってしまうのだけれど。
彼女の長編小説が、読んでみたかった。
ちょっと過激な幸福論
あたしの周りには出来る女が多くて、
切磋琢磨するいい関係であると、いつも思っている。
出来る女は、仕事だけが出来るんじゃなくて、
いい女としても出来てる。
仕事をする上で、女であるということが、大きな障害になると、
いつもうなだれてる友達がいるけれど、
それでも、彼女の女っぷりは見事だ。
切磋琢磨するいい関係であると、いつも思っている。
出来る女は、仕事だけが出来るんじゃなくて、
いい女としても出来てる。
仕事をする上で、女であるということが、大きな障害になると、
いつもうなだれてる友達がいるけれど、
それでも、彼女の女っぷりは見事だ。
- やっぱり女は、女らしさを忘れてはならない。これ自論。
そんなことを言うと、フェミニストたちにこき下ろされるのかしら。
でも、やっぱり、女に生まれちゃったからには、
女であることを、いつも意識して、女らしさを磨いていたいと思うあたし。
いい女になれば、幸せになれるわけでもないし、
幸せの定義は人それぞれで、押し付けるつもりも毛頭無いけれども。
- 著者: 齋藤 薫
- タイトル: ちょっと過激な幸福論
幸せは、探すものではなく、作るもの。
受身じゃなくて、攻める生き方をしたいものだと、
これを読んで、再認識。
これも、装丁と題名にやられて購入。
優雅で野蛮な女になる方法
- 優雅で野蛮な女になりたくないですか?
あたしは、確かに野蛮だけど、優雅ではございません。
優雅に振舞う時は、野蛮さは子宮の奥に仕舞い込みます。
優雅な女を演じてる自分を、野蛮なあたしが冷静に見守っている。
そう、基本的には野蛮な女なのです。
でもどちらかと言えば、優雅さを演じている時の方が多くて、
笑ってしまいます。
プライベートは野蛮なあたしをも
受け入れてくれる器の大きな人たちに
心おきなく、野蛮に振舞います。
ブログを始めたことで、
更に野蛮さを解放できるようになったと、
最近、切に思います。
悦楽に浸ってます。
- 著者: 光野 桃, 齋藤 薫
- タイトル: 優雅で野蛮な女になる方法
あたしって、何事も外側から入るもんで、
(あ、恋人は外見よりもセックスよりもバカさ重視ですが←はて?)
これは、題名に魅せられて、装丁にやっつけられました。
たしか、FIGARO japon に連載していたものを
書籍化したものだったはず。
ご一緒に
『優雅で野蛮な女になりませんか?』