朝起こされたけれど、血糖値の関係で朝食を出していいか医者に聞いてからでないと出せないと言われたのに、薬だけは持ってきて飲めと言われた。やっと胃の調子が良くなってきたのにすきっ腹に薬を飲むのは嫌だったので、朝食がくるまでずっと薬を飲まずにいた。
9時ごろになってやっと朝食が運ばれてきた。そりゃそうだ、昨日の夕方先生はとにかくものを食べろ、と言っていたんだから。
昨日の夜よりはかなり食べることができるようになったけれど、やっぱりまだ食べるという行為がしんどくて、途中何度も休憩しながら何とかパン1個を食べることはできた。
集中治療室は昨日の午後から窓を閉めてクーラーをかけていたのだけれど、夜勤から交代した早番の看護婦さんは空気の入れ替えと言って3つある窓全部を全開にした。
すると道路の反対側にあるアパートの住人がパンツ一丁でベランダに出てきて煙草を吸っているとか、パジャマ姿のおばあさんがベランダの花に水を遣りに出てきたり、あちらからもこの部屋が丸見えなんだろうな、となんだか落ち着かなくなってしまった。
特に簡易トイレを使うときは、半分開けられているドアのほうを見て廊下に誰もいないのを確認して、さらに向かいのアパートの住人がベランダにいないのを確認して、と常に左右をきょろきょろしながら用を足さないといけなかった。
しばらくすると看護婦さんが点滴や血圧計、心電図などの管を全部取ってくれて、シャワーを使ってもいい、と言ってくれた。
それから一言、「あなた普段はどれくらいインスリン打ってるの?」と聞かれたので、「昨日まで自分が糖尿だと知らなかったのでインスリンを打ったことはありません。」と答えると驚かれた。
なんでだろう??
ただ一つしかないシャワーが使用中だったので、一般病棟に移ってからそこのを使えばいい、と言われたのでそうするつもりでいると、14時以降でないとベッドが空かないと言われ、それじゃあと集中治療室のシャワーが空くのを待ってそこを使わせてもらった。
シャワーを浴びてさっぱりした後、しばらくして昼食が運ばれてきた。
ついさっき朝ごはんたべたばかりなのに。
少しだけ食べたけれどやっぱりそれほどおなかはすいていないので食べることは無理だった。14時までまだまだ時間があるな、と思っていたら、隣に別の患者が運ばれてきた。
救急隊員からその患者の容態について説明をうけ、看護婦さんが何度も声を掛けるがほとんど反応がないらしい。最後に「ドイツ語分かる??」って聞いたときに小さい声で「少しだけ。」と答えが聞こえてきたのでどうやら外国人のようだ。
すぐにまた酸素マスクみたいなものをつけられて静かになった。
しばらくすると集中治療室の医者が彼のところに来て、てんかん発作を起こして救急車で運ばれてきたこと、今夜はここ集中治療室に一泊しないといけないことなどをドイツ語でゆっくりと説明していたけれど、たぶん隣の人は理解していなかったと思う。
呼吸が楽になったのか、酸素マスクが外されてから少ししてやたらと、「ハロー、ハロー」と看護婦さんを呼ぶようになり、一人が彼の声に気付いて部屋にくると、「トイレ」と一言だけ言葉を発し、「困ったわね、動けないからここで用を足してもらうしかないわ。」と尿瓶を彼に渡したら、違う違う、、と言われてしまい、看護婦さんはもっと困ってしまった。
それでも動けないからここでしてもらわないと、と大きなお鍋のようなものを持ってきて、その後はカーテンがあるから隣の様子は見えないものの、看護婦さんの声で別途に横になったままお尻の下にお鍋を置いて用を足したのだと理解した。
すぐに部屋中に臭いが充満したので、看護婦さんが来て片付けてくれるまでずっと布団の中に潜って過ごした。
結局一般病棟からの迎えは15時半ごろにやってきた。
昨日と同じように車いすに乗せられて、一般病棟に移動された。
集中治療室を出てエレベーターに乗ったところで既に気温がだいぶ違っていて、5Fに降りるとものすごく暑い。
部屋についても同じく暑い。
どうらやクーラーは集中治療室だけで、一般病棟にはないらしい。
車いすで運んでくれた看護婦さんが、「あなたⅠ型なの?」と聞いてきた。ここでもまた、昨日まで自分が糖尿病だと知らなかったので、詳しいことはわからない、と答えると驚かれた。
一般病棟につくと、すぐに看護婦さんが来てまた別の点滴に繋がれて、さらには先生なのか研修医なのか、今となってはわからない人が見たことない機器を持ってきて、左右のひざ、くるぶし、足の親指に当てて機器の上部を震えさせて、その振動を感じなくなったらそのことを伝えるように言われた。
これってもしかして、足が壊疽になるかならないかのテスト??なんて思いながら答えていると、「問題ないです。」と言われて一安心。
その後、看護婦さんから来週月曜日から一週間糖尿病についての講座に参加するように言われ、時間割を渡された。
その瞬間に、来週木曜日からの旅行の可能性は無くなってしまった、、、
昨日夫が持って来てくれたPCで、まずは日本語で糖尿病について調べてみた。
すると、Ⅰ型とⅡ型に分かれていることが分かって、更に私の今の血液が酸化しているという状態は、実はケトアシドーシスと言って、かなり危険な状態であることが分かった。
夕方17時半に夕飯が運ばれてきて、同室のお婆さんと机で食事をとっていたら、Orberarztがやってきて、食事をしながら簡単な状況説明をされたので、ダメでもともと「来週の木曜日から旅行に行く予定なんですけど、、。」と話をすると、「旅行は諦めてもらうことになる。」と言われてしまった。
なので、「旅行保険に提出する診断書が欲しい。」と伝えたところ、「金曜日の夕方でもう医者は誰もいないから、月曜日にもう一度そのことについて話しましょう。ほとんどの保険会社は決まったフォームがあるから、週末に調べておくように。」と言われた。
今日も、夫は昼休みを取らずに一時間早く切り上げて病院に来てくれた。
予想どおり、集中治療室と違って一般病棟にはテレビと電話があって、電話を使うのに必要なカードを購入して夫に一般病棟の部屋番号を教えておいたので、昨日みたいにいろんな人に聞いて私を探し回らずに済んだ、と喜んでいた。
