LOOPLINE OF WORDS -2ページ目

Vincent Galloという生き方






「オレはひとりの人間として自分がそれほど面白い人間だとは思わない。ばかげたエゴやコンプレックス、怒りや強迫観念にいつも振り回されている。 しかし明確なヴィジョンを持った映画を作ることによって、そんな自分というものを乗り越えられると思う。そこにオレが映画を作ろうとする動機があるんだ」

「オレは1万5千枚のアルバムを持っていて、そのジャンルは何でもありだ。この2、3年のあいだでオレがいちばん面白かったことは、アメリカをクルマで横断したことだ。ニューヨークとロスを往復するんだ。 その途中でレコード屋に立ち寄って、持ってないアルバムは片っ端から買いまくる。カントリー&ウエスタン、クラシック、ポップス、ディスコ、持ってなければ何でも買う。 それから家に戻って、全部聴いて、最高の曲や曲の一部、瞬間だけをテープに再編集する。つまらないレコードから最高の瞬間をとらえたテープが出来上がるのさ。 それは最高にファンタスティックだ。どんなつまらない曲にもイケてる瞬間ていうものがあるってことさ」

Johnny Deppは、改めて言う必要もなく無茶苦茶オシャレでカッコいい。でも、スタイルだけではなく思想とか生き方という点も含めると、個人的には Vincent Galloの方が好みだったりします。16歳で故郷を後にし、ニューヨークのアンダーグラウンドの世界に飛び込み、 バスキアとバンドを結成し、画家として個展を開き、プロのバイクレーサーになり、俳優として映画に出演し、 モデルとしてCFに登場し、Hi-Fi機材(ヴィンテージのオーディオ)の批評を行うという、マルチな才能などという言葉の範疇には収まりきらない無軌道さ。そこに狂気を孕んでいる強烈なオブセッションを併せ持っているとなれば、これはもう、最高という言葉以外の何物でもありません。シビれます。代表作のBuffalo '66は10年以上前の作品ですが、いま観ても凄いカッコいいです。いいなあ。唸ってしまうなあ。