中でも、最古の組織であり最も有名なのがフリーメイソンである。
秘密結社なのに最も有名とは矛盾しているのではあるが、世界各国で会員数が600万人以上いると言われているので存在自体は秘密でもなんでもないのである。
★フリーメイソン(英: Freemason)
正式名称は、フリー・アンド・アクセプテッド・メーソン
(組織を表す場合には集合を意味するryを加えフリーメイソンリー、構成メンバーはメイソンと呼ばれる)
※日本グランド・ロッジは(フリーメイスン)と表記
英語表記: Freemasonry(フリーメイスンリー)
仏語表記: Franc-maconnerie(フランマソヌリ)
独語表記: Freimaurerei(フライマウレライ)
伊語表記: Massoneria(マッソネリア)
露語表記: Macohctbo(マソンストヴォ)
フリーメイソンの歴史
フリーメイソンの起源をさかのぼると旧約聖書にまで遡る。
その歴史はフリーメイソンのイニシエーション(儀式)の中で語られ伝承されていると伝え聞くが、この神話的な起源とは別にして、広く知られている近代フリーメイソンの起源は、14世紀頃イギリス北部の石工職人たちのギルド(同業組合)が始まりであるとされる。
石工職人たちは、ロッジと呼ばれる仮小屋で親睦を深め新人教育などをおこなっていた。
「自由」「平等」「博愛」の精神のもとに彼らは18世紀頃になると、ヨーロッパ全土を飛び越え世界中に広がっていった。
近代史の中で、明らかにされているフリーメイソンの発足は、1717年6月24日(洗礼者ヨハネの祝日)のロンドンのグランド・ロッジ結成日とされるが、イギリスに存在した4つのロッジが集結したのがロンドン・グランド・ロッジであることから、それ以前からフリーメイソンは存在していたのは明白である。
この頃になると、石工職人だけではなく軍隊、議会、芸術家、宗教、宮廷に至る様々な職種にまで広まっていた。
現在においても、会員同士の親睦を深める友愛団体として様々な職種、国籍の会員がおり世界各国にロッジが建てられている。
日本では秘密結社という響きからか、なにやら不穏なイメージがつきまとうが、アメリカなどでは慈善団体としてのイメージが強く病院や福祉施設など弱者の救済として多額の寄付を行っており、その額は年間700億円以上であるという。
日本においても1955年に日本グランド・ロッジ設立以降、50余りの団体等に助成をしており、有名なところでは赤い羽根共同募金・日本盲導犬協会・国境なき医師団などがある。
これは、ヨーロッパ貴族の思想から取り入れられたとされる「ノーブレス・オブリージュ」(地位のある人は、それに相応しい義務がある)の信念に則ったものである。
最古にして最大の秘密結社フリーメイソンとはいえ、ここまでの説明では、ただの慈善団体、友愛団体、ロータリークラブなのである。
※ちなみに、ロータリークラブの創始者は、フリーメイソンであるが。。。
では、なぜ?フリーメイソンのイメージに陰謀という言葉が重なり合うようになったのだろうか。
それは歴史的出来事の裏に、フリーメイソンが関係する事柄が多々あるからなのである。
つづく
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