マザーグースのうたに魅せられて

マザーグースのうたに魅せられて

英国伝承童謡(Nursery Rhymes)はマザーグース(Mother Goose)
という名で知られています。

このマザーグースで、すっかり魅了された私、ふぁざぁぐうすが、
つたない知識と英語力でマザーグースについて紹介していきます。

御来訪ありがとうございます。

 マザーグースに関して、アマチュアながらに訳し、解説しています。
また、本ブログの改訂版としての位置づけで、ホームページもご用意しました。

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きらめく小さなお星様

不思議な不思議なお星様

高い場所から世界を見つめ

まるでお空のダイヤのように

 

燦々輝く陽が沈み

光が空から消えたとき

あなたの小さな光が見えてくる

夜通しひかる小さなお星様

 

闇を行き交う旅人は

誰もがあなたに感謝する

あなたが導いてくれなければ

彼らの進む道がわからない

 

濃藍の空に佇み私を

カーテン越しに見つめてくれる

決して瞳を閉じること無く

再び陽が昇るまで

 

あなたの小さく明るい光

闇夜の旅人を照らしてくれる

私はあなたが何かを知らない

きらめく小さなお星様

 

きらめく小さなお星様

 

Twinkle, twinkle little star,

How I wonder what you are!

Up above the world so high,

Like a diamond in the sky.

 

When the blazing sun is gone,

When he nothing shines upon,

Then you show your little light,

Twinkle, twinkle, all the night.

 

Then the traveller in the dark,

Thanks you for your tiny spark,

He could not see which way to go,

If you did not twinkle so.

 

In the dark blue sky you keep,

And often through my curtains peep,

For you never shut your eye,

Till the sun is in the sky.

 

As you bright and tiny spark,

Lights the traveller in the dark,――

Though I know not what you are,

Twinkle, twinkle, little star.

 

The Oxford Dictionary of Nursery Rhymes

 

お久しぶりです。

ちょっと、実生活が忙しかったのと、

しばらくホームページの移転作業などを行っていたので、新訳を作らず地下に潜っていました。

 

再開として選んだのが、よりによってこれかよ。。(>自分)

このライムは、谷川俊太郎先生の訳が完璧すぎて

今更、私の拙訳で汚す必要も無いんですよね。

 

しかしながら、避けては通れぬライムの一つ。

少しでも先生に近づけるよう、自分なりに頑張ってみました。

 

一応、リズムに乗せて歌えるようにはしたつもりなんですが、

やっぱり先生にの足下にも及びません。(当たり前ですが・・・)

 

さて、このライムの蘊蓄を少々。

 

ナーサリーライムは原則、英国の伝承童謡と韻律詩の総称です。

基本的には作者不詳なのですが、このライムの作者と製作年ははっきりしています。

 

英国の女流詩人ジェーン・テイラー(1783-1824)が妹のアンと合作。

1806年に発刊されたRhyme for the Nursery という本に収録されました。

 

また、日本でもおなじみのメロディは、18世紀フランスで流行していた恋の歌

「ねぇ!話したいのよ、ママ」を借用した物。

 

モーツアルトの「きらきらぼし変奏曲」の原題も"Ah, vous dirai-je, maman"

(ああお母さん、あなたに話しましょう)です。

 

このライムが有名になりすぎてタイトルまで変わってしまったんですね。

 

日本に輸入された最初のマザーグースの一つとされており、

明治25年の幼稚園唱歌や明治初期の英語教科書にも掲載されてます。

 

星って何だろう?という子供ならでは疑問がうまく表現されていてとていいライムと思います。

だからこそ、ナーサリーライムの一つとして取り入れられたんでしょうね。