ちょうど1年前のきょう、このブログを書きました。
ともだちからお題をいただいて書いた12本のエッセイのなかの2本め。
生まれ育った北品川のお祭りの思い出です。
北品川は旧東海道沿いの町で、品川宿のまんなか。
300年続くお豆腐屋さんがあり、畳屋さんや経師屋さん建具屋さん大工さん左官屋さんなど、職人さんの多いところです。
こどもたちはどこの子でもみんなかわいがられ大切にされていました。
わたしが母親になってからこどもたちをお祭りに連れていき、山車を引かせていたら、よそのおかあさんが当たり前のように娘の靴の紐を結んでくれていて、感激したことがあります。
わたし自身もこうして周りの大人に面倒を見てもらっていたんだな、といまさらながらに気がつきました。
記憶のなかの、愛されていた自分と出会うとき、愛してくれていた大人の目線といまの自分の目線が重なって、小さな自分をいとおしく思います。
どれほどの時間が経っていても、わたしはあのときからいままで、自分の体を持ち続けています。
ということは、愛された自分は記憶のなかだけではなく、この体のなかにもたしかに存在しているのです。
そのことを知ると、小さな自分を通して、自分自身を愛することができます。
記憶のなかの自分と出会う。
「自分を好きになる」ための方法の一つです。
