わたしの部屋ではCSの映画チャンネルが3つ見られます。
なにげなく切り替えたときに、好きな映画やいい映画と出会うことを「偶然名画座」と呼んでいます。
きょうは名画座まではいかなかったんだけれど、Amazonプライムビデオのほうで気になっていた『ガンマン』(2015年)を途中から見ることができました。
なぜ気になってたかというと、主演がショーン・ペンだから。
ちょっと前にも書きましたが、初恋の彼にそっくりなんですよ。
声も似ていて、彼が英語を話したらこうなるのかもと思ったり。
彼は40代で亡くなったので、いまも生きていたら、こんなふうに渋くなってるかなあと思ったり。
映画は、元特殊部隊兵士のショーン・ペンがいろいろあって恋人と別れて、8年後に再会、過去の経緯から命を狙われる身となっており、彼女と逃げる...途中から見たからこんなあらすじですみません。
彼女をいったん車に置いて、自分の隠れ家に大事なものを取りにいくシーン。
「このブロックをぐるぐる回って、15分経っても俺が戻ってこなかったら一人で逃げろ」
なんていわれたら泣いちゃう、ともう相手役に自分が成り代わって見ているわたし。
車の窓は開いているから、ここでフツーはキスするだろうと思いきや、ショーン・ペンは自分の手のひらにキスをして、その手で彼女の頬を包むのです。
うわああ、やられた、至近距離投げキッス。
直接キッスより100倍せつなく、どれほど愛されているかを思い知るキッスだああ。
もしも彼が戻ってこなかったら、これが生涯最後のキッスになったかも知れないじゃないのおお。
どんな別れより立ち直れないけど、立ち直らないことが愛だと信じられる別れになるだろうなああ。
一瞬でここまで考えました。
どんなに不良っぽくても、だから好きなんだショーン・ペン。
こんな純粋さ、こんな純愛ぶりを隠していて、それがまた彼の本質だと思えるのです。
リアルおとな恋愛でも、しぐさがすべてを語る、と思うことがたびたびあります。
どんなに愛してくれているのかがたった一つのしぐさでわかる。
こんなに注意を払っていてくれたのか、とわかるタイミングがある。
あとになって気がつくことも。
たとえば、その人の吸う煙草のけむりで一度もむせたことがないなあ、とふと気づく、とか。
けむりを吐くときに、すごく注意してくれているのです。
わたしはヘビースモーカーの両親に育てられているので、けむりはまったく平気なのですが、それでも近くにいてむせないというのはそうそうあることではありません。
男の人の愛は、相手が気がつくまで黙っている。
そう、愛が寡黙なのです。
てがかりは、しぐさ。
何度もそっと思い出しています。
「羽生さくるの文章教室」個人授業を開催しています。
4回でプログラムを構成しました。
各回120分の対面スクーリングです。
場所は都内のカフェなど、オンライン受講も可能です。
第1回 ライティングの基本とワーク
自己紹介文の準備
第2回 自己紹介文の添削・講評
800字エッセイの準備
第3回 800字エッセイの添削・講評
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第4回 手紙の講評
ライティングセッション
後日、ライティングセッションのフィードバックをお送りします。
受講料は1回の授業につき¥7,700円(税込)になります。
2020年11月より「羽生さくる文章教室カスタム」を開講しました。
ブログを始めて続けたい、エッセイをサイトで発表したい、インタビューの技法を覚えたい、など、ご希望に応じてオリジナルの授業内容を組み立てます。
受講は単発の1回から可能です。
受講料は1回につき¥11,000円頂戴いたします。
受講料は原則銀行振り込みでお願いいたします。
お申し込み後、授業のスケジュールが確定できましたら、口座番号をご連絡いたしますので、授業前日までにお振り込みください。
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