「美学」ってありますよね。
美術大学などで講義される「哲学の一領域」というようなアカデミックなものは置いておいて。
わたしが語りたいのは、ルパン三世が「男の美学♪」ってかっこつけるあの「ビガク」です。
自分はこれだけは守りたいな、守ってかっこよくありたいな、と思っているポイント。
好きなことや、プロフェッショナルとして関わっている仕事、または大きく「生きかた」などによく表れるものではないでしょうか。
わたしですと、当然、言葉の選びかたや文章の綴りかたに「美学」があります。
いわゆる「こだわり」といってもいいのかも知れませんが、こだわるってなんかうるさそうなので(笑)わたしは「美学」のほうを採用しています(笑)
ただこの言葉や文章の美学、それがあるからこの言葉を遣う、とか、こう書く、という表れかたはまずしないんですね。
とくにわたしの場合。
美学があるからこの言葉は遣わない、こういう書きかたはしない、という回避の方向におもに働くのです。
したがって、それに基づいてできあがった文章にはわたしとして気に触る部分が「ない」という形になります。
「気に触らない」状態が文章の長さと等しく続く、という気分のよさ。
違和感のある表現を回避すればあとはどう書いても自由、というセッティングをしているともいえます。
たとえばわたしには、一つの文章のなかでは同じいいまわしを2回以上遣わない、という「美学」があります。
「一つの文章」というのは、エッセイなら一本、単行本なら一見出し、くらいのサイズです。
文字数にしたら800文字から1200文字くらいでしょうか。
同じ内容のことを2回以上いわなくてはならないときには、必ず変えています。
怒った、頭にきた、腹を立てた、憤慨した、激昂した、怒りを覚えた...
いまなぜか「怒り」で出てきてしまいましたが(笑)同じ人が一つの文章の間じゅうずっと怒っていたとしても、いいかたは毎回変えるでしょう。
唇がわなわな震えた、もあったか(笑)
これはひとえに、単調さを避けるためです。
敬愛する立川談志師匠はいいました。
「同じことを二度いったらな、風邪引くよ」
つまり、わたしが持っているのは「言葉遣いのバリエーションを豊かに」という美学であるともいえます。
言葉はこんなにたくさんあって、書ける文字数にはとりあえず限りがあるのに、そのなかで同じいい回しを繰り返すのはもったいない。
おじさんさ、1200文字ずっと怒っていてもいいけど、わたしはいいかた変えますからね、という気持ちです(笑)
(怒っていたのはおじさんだったんですね)
美学はまだまだあるので、シリーズ化して続けますね、
羽生さくるの文章教室」個人授業を開催しています。
4回でプログラムを構成しました。
各回120分の対面スクーリングです。
場所は都内のカフェなど、オンライン受講も可能です。
第1回 ライティングの基本とワーク
自己紹介文の準備
第2回 自己紹介文の添削・講評
800字エッセイの準備
第3回 800字エッセイの添削・講評
手紙の準備
第4回 手紙の講評
ライティングセッション
後日、ライティングセッションのフィードバックをお送りします。
受講料は1回の授業につき¥7,700円(税込)になります。
また1回ずつの単発の講座もお受けいたします。
受講料は同じく¥7,700円(税込)です。
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文章の完成後に教室外で発表される際にはご自身の責任において読者の方々への十分なご配慮をお願いします。
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