鉢野在流はライトノベルがお好き!? -65ページ目

鉢野在流はライトノベルがお好き!?

ライトノベルを中心に創作、批評、文章研究などを書いていこうと思ってます。物書きからの目線で物事を見定めるようシンプルに分析できれば、と。

変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J)/さがら 総
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 ――横寺陽人は頭の中身が煩悩まみれな高校二年生。ひょんなことで“笑わない猫像”に祈ったら、心で思ったことがいつでもどこでも垂れ流しになってしまった!  人生の大ピンチを救ってくれたのは、クールでキュートな無表情娘、筒隠月子――「頭の先から尻尾の終わりまで撫でまわしたくなる感じの子だなあ」「変態 さんですね」「ち、違っ、褒め言葉の一種だよ!?」「裁判沙汰の多そうな変態さんですね」「!!??」とにもかくにも猫像のせいで喪われた本音と建前を奪 還しようと、ふたりは協力してアニマル喫茶に行ったり水着を買いに行ったりお嬢様のペットになったり――ん?

 この作品の見所は、本音が垂れ流しになってしうまう変態言動の主人公。思春期の少年なら誰しも抱く妄想ですが、この作品の主人公は尊敬している人物がオスカー・ワイルドであるせいか、一種の変態美学を持っていまして、それはそれはアンサイクロペディアも真っ青な変態さんなんです。

 お気に入りのシーンは、最後なんですよね。だから、あまり細かく言えませんwネタバレになってしまうので。少しだけ語らせてもらえるなら……ギャップ萌え最高!

 学べたことは、主人公の変態性かな。変態と言っても、親しみやすい変態(マテとそうじゃない変態がいると思うんですね。読み手が、不快になるような変態がそうじゃない変態で、単純にキモイ、あざとい、ウザイ、なんて風に思われると作り手側が狙ってる感情と意図しない方向に進んでしまいますので、こちらの作品の変態は実に親しみやすく、思春期の少年らしい爽やかさがありまして、読者から共感を得たい変態を描くときは大いに参考になるなと思いました。

 鋼鉄の王はまさせっちゅー大クラスのカワイさ ☆☆☆☆☆ 全壁です。