L’Artisan Parfumeur / Cofret Découverte la Botanique
ラルチザンのラ・ボタニック
ディスカバリーコフレ。
ラ・ボタニックシリーズは
神秘なる夜の世界の植物を
イメージした、6つのオードパルファム
で構成されています。
2022年にはアビザエがこのシリーズに
加えられて、7つの香りになりましたが、
今回のレビューでは、
ディスカバリーセットに含まれる、
元祖6つの香りをご紹介します。
写真の左から順にご紹介していきます。
アルカナ・ロザ
香りの構成:クローブ、ブルガリアンローズ、ベチバー、ガヤックウッド
トップはかなりスパイシー。
その後、ドライで、ダークなローズの香りに。
スモーキーさとウッディさが特徴的な
大人なローズの香水。
スエードのようなレザーのような
独特な香りがするので、
好き嫌いは分かれるかも。
イソップのローズや
ル・ラボのローズ31が好きな方は
好みの香りかも。
クレピュスキュラム・ミラビレ
香りの構成: ジャスミン、サンダルウッド、トンカビーン
キャンディーのような香りからスタート。
ホワイトフローラル調が強めの、優雅な香り。
石けんのような、パウダリーな香りもする
清潔感の溢れる香水。
ラストはサンダルウッドの木の香りと
トンカビーンの甘さに包まれた
クリーミーな香りでフィニッシュ。
ミラビリス
香りの構成:アンブロックス、インセンス、バニラ
公式ページだと、
アンブロックスとされている香りは
アンバーグリスのこと。
塩っぽさとインセンス調の香りが特徴的。
ミラビリスは甘さと
このミネラルのような香りが
バランス良く合わさっています。
ただアンブロックスの香りが
とても複雑なので、人によっては
香りの感じ方にばらつきが出やすいかも。
ディプティックのオーデュエルが
お好きな方にはおすすめですが、
甘さとスパイシーさは
オーデュエルの方があるかも。
甘さ控えめが良い方は
ミラビリスの方がよいかも。
オブスキュラシオ
香りの構成: イランイラン、パチュリ、バニラ
オブスキュラシオはラテン語で
暗がりを意味するが、
まさしく香りは暗さが思い浮かぶ。
イランイランの独特な甘さと
パチュリの墨汁のような香りが
相まって、深い暗闇の中にいるような香りに。
バナナのような甘い香りに
土っぽさとスパイシーな香りが混ざっている。
パチュリの香りが強めなので、
苦手な方は注意。
ヴェネナム
香りの構成: マサラチャイティー、ライス、サンダルウッド
チャイの香りと言われている香水。
スパイスと甘さのバランスが絶妙。
クリーミーさもあるので、
ミルクたっぷりな
チャイティーラテのイメージ。
秋・冬には良いかもしれないけど、
春・夏は少し重たく感じられるかも。
クローブ、シナモン、カルダモンなどの
スパイスが好きな方には
ぜひお試しいただきたい。
ラストは甘みがありつつ、
サンダルウッドの
クリーミーさとスモーキーさが
増して行くので、サンダルウッド好きな方にも
おすすめの香りになっています。
テネブラエ
香りの構成: シダーウッド、インセンス、樹脂
アクアティックでありつつ、
シダーウッドの香りによって、
森林浴をしている気分になる。
フレッシュでありつつ、
雪が降り積もるモミの木の中を
歩いているような気分になる香り。
冷たさも感じる不思議な香り。
マリン系、オゾン系の香りが
好きな方には良いかも。
以上がラ・ボタニックの
シリーズになりますが、
いかがでしたでしょうか?
ボトルのデザインもオシャレですが、
これはイギリス人のイラストレーター
ケイティ・スコットの作品。
神秘的な夜の植物が
見事に表現されている、
とても不思議で魅力的な
ディスカバリーセットです。