ネ・ネット(Né-net)2016/2017年秋冬コレクションを発表。ものづくりを一番に考えたスケジュール秋冬は1月、春夏は7月に



 ネ・ネット(Né-net)は1月31日、都内のスタジオで、2016/2017年秋冬コレクションを発表しました。今回の発表は「ものづくりを一番に考えたスケジュールに対応したもの」(髙島一精さん)。今後も秋冬コレクションは1月、春夏コレクションは7月に発表する予定だといいます。
 一年前のスペースエッジ、前回2016年春夏のライトボックススタジオ青山に続き今回もフォトグラファーによる撮影をぷ公開するというやり方で最新作を披露したネ・ネット
 隅田川沿いのスタジオで行われた今シーズンはアフリカン・ミックス(African Mix)をテーマに、アフリカをベースにしながら様々な国や地域の要素をミックスしたコレクションを提案しています。秋冬にアフリカを使い、カリブのテキスタイルやアメリカンキルト、そしてヨーロッパや東欧、北欧などを思わせる素材やプリントとミックスすることによって新しいものを生み出すことにチャレンジしたコレクションが目を引きました。
 また、それ以上に注目されたのがスケジュール。前回は昨年の10月12日、メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京(Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO)2016年春夏の初日、オープニングに先駆けてプレゼンテーションを行ったネ・ネットですから、前回の発表からわずか三ヶ月半でプレコレクションではなく秋冬のメーンコレクションを発表したからです。
 それにたいしてデザイナーの髙島さんは「3、4年前から少しずつスケジュールを前倒ししてきました。実は前回の2016年春夏も撮影はファッション・ウィーク 東京に合わせましたが内見会は夏にしました。今回やっとお客様に向けた展示会やフォトシューティングも目指していたスケジュールにすることができたということです。ものづくりが大切だと考えた時、3月に受注をとり6月にデリバリーするというスケジュールでは、もし何らかの問題があった場合に対応が難しいし、もっと時間をかけて、ゆっくり、じっくりと作り込みたいと考えました」と説明します。
 「今回発表したので3月のファッションウィーク中ではコレクションは発表しません。今後も秋冬は1月、春夏は7月に展示会とコレクションやプレゼンテーションなどを行うつもりです。秋冬、春夏ともシーズンのために半年の時間をかけてものづくりを行っていきたいと思っています」
 2月のコレクションでまるで東京ガールズコレクションなどのようにオンタイムの春夏コレクションを発表する動きもありますがそれに対する答えも明確です。
「何が正解なのか答えがない中でみんながいろいろなやり方をしているのだと思うし、いろいろなやり方があっていい。これからもものづくりとお客様を大切にしていきたいと考えています」
 東京コレクションがニューヨークよりも早い開催を目指してから10年。やり方は様々ですが目指すもの、本質は同じということのようです。