森暁雄 × コシノヒロコ The Beauty ~ ひらめき • きらめき • かがやき ~12月23日まで




 ジュエリーデザイナーの森暁雄さんとファッションデザイナーのコシノヒロコさんがコラボレーション。「森暁雄 × コシノヒロコ The Beauty ~ ひらめき • きらめき • かがやき ~」が12月23日までKHギャラリー銀座で開かれています。


 ファッションデザイナーとして第一線で活躍する一方で、画家・小篠弘子として水墨画や絵画の制作にも取り組んでいるコシノヒロコさんと若い頃にパリ万博で目にした、洋のモチーフに日本の伝統工芸技術が施されたアクセサリーに感銘を受けて以来、東洋と西洋の美が融合した独自の作品を作り続けている森さん。


 今回のコラボレーションはフラワーアーティストの武田段さんとのコラボレーションによる「フローティングガーデン 妖精が舞う空中の花園」や「平田暁夫一周忌回顧展コシノヒロコとのコラボレーション~蕾から花へ~」、「コシノヒロコ + 宇野亞喜良 肖像画」、「コシノヒロコと京扇子・京団扇~伝統と舞う蝶たち~」に続く5回目となるものです。


 会場では2011年秋冬コレクションや2013年秋冬コレクションの作品など、トータルで1,500近いというこれまでのコレクション作品の中から選ばれた8体の服に、べっ甲シルバーのトンボのブローチや象牙銀蒔絵の蝉のブローチなど森さんのアクセサリーを付けて展示しています。また、森さんのファンタジックなアクセサリーに合わせて制作したというコシノヒロコさんとしては初挑戦となる銅版画も展示しています。


 こだわり抜いた重厚な素材や平面と立体を共存させたパターンなどから生まれるヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)の作品と森さんのアクセサリーは調和しています。象牙シルバーのチューリップブローチなどはまるで最初からあったかのように見えます。


 初日の12月4日に行われたオープニングレセプションにはコシノヒロコさんと森暁雄さんも出席。コシノヒロコさんは「森さんとは昔からの友人ですがコラボレーションは初めて。平田先生とのコラボレーションの時に『一緒に何かやらない』と声をかけました。すばらしい人との出会いによって自分の中にある新しいものを発見していくのはとてもすてきなことです。今日も飾っている時にいいアクセサリーは服の良さをぐっと引き出してくれるということを体験することができました。近くでじっくりと見てもらいたいし、一つのストーリーや世界を感じて欲しいです」とあいさつ。

 また、「出会いは30年以上前ですが知り合った頃はコシノジュンコさんと仲がよくてヒロコさんは怖いというイメージがありました」と笑う森さんは「ヒロコさんから『楽しいものができればいいのよ』と言ってもらいましたがヒロコさんはファッション界の大先輩。声をかけてもらえたのはアートや美しいものの神様から試されているのだと思いました。コラボレーションは勉強になりましたし自分が考えていた以上のものができたと思っています」と話しました。


KHギャラリー銀座
東京都中央区銀座4の3の13 和光並木通ビル地下1階。
10:30~19:00。会期中無休。