アレキサンダー・マックイーン2015/2016年秋冬メーン コレクション プレビュー

Alexander McQueen AW15 Main Collection Preview





アレキサンダー・マックイーン2015/2016年秋冬メーン コレクション プレビュー(Alexander McQueen AW15 Main Collection Preview)が東京・港区のアレキサンダー・マックイーン青山店で開催されました。


5月に東京で行われたプレスプレビューでは見ることができなかったメーンコレクションを紹介するものです。会場は昨年6月のオープンから1周年を迎えたフラッグシップストアの2階。通常はメンズコレクションとアクセサリーを販売しているスペースに、日本とアジア地域で展開する予定のウィメンズとメンズの2015/2016年秋冬コレクションを一堂に集め、展示しました。


ウィメンズコレクションのインスピレーションはバラのスピリット。サラ・バートンは女性らしいフォルムに着目し、その中に潜むダークでロマンチックな内面を引き出しています。バラの花のように広がるミニドレスやイギリスのシンボルであるバラのモチーフを駆使したさまざまなデザイン。むしばまれたようなレースやほつれた加工を使ったコートやジャケットなども、いつ散るともわからないバラの強さとはかなさを象徴しています。


これまでも、数え切れないほどの貝殻や珊瑚礁を集めたアーティスティックなドレスや、森の植物を拡大したようなインパクトの強いドレスなど、芸術性が高く、力強いデザインを発表してきたアレキサンダー・マックイーン。アーティスティックなコレクションピースもほとんどすべてを店頭で展開し、実際に売れているということですが、今シーズのミニドレスなどは、エフォートレスなどの時代性を取り入れたかのよう。これまで以上に軽くリアルに見えました。


一方、メンズコレクションはユニフォームは平等の証であることに着目。結束力と個性の象徴として、ユニフォームのリバイバルを提案しました。ミリタリージャケットやフローラルジャガードのスリーピース。旗やメダルを連想させる刺しゅうをプラスしたデザインも目を引きます。アクセントカラーとしては「ワークブルー」と呼ぶ青を使用しています。平等や階級制度などについての視点をファッションに持ち込むのはマックイーン本人やイギリスのデザイナーらしいものですが、実際の服はそのまま見てもクールで新しく見えました。


ウィメンズコレクションについては、今年3月のコレクション翌日にパリの展示会で見た時と違って見えたのも印象的です。パリは自然光、東京は淡い色に統一された店内という違いだけでなく、国による空気の違いもあるのでしょう。


現在、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で開催中の回顧展「アレキサンダー・マックイーン サヴァージビューティ」。日本での開催予定はないようですが、東京でもぜひ開催してほしい、と改めて思わせた展示会でした。


ウィメンズコレクション















メンズコレクション













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