スペシャルプログラムThe Japan Observatory9月ミラノウニカで開催




日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)と独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)が9 月9 日から11 日にイタリアで開催されるミラノウニカ(Milano Unica) 2015AWの特設エリアジャパンパビリオンで日本×ミラノウニカによるスペシャルプログラム「The Japan Observatory」を開催します。テキスタイルと関連メーカー29社・団体が参加。企業ブースとジャパンテキスタイルブースを設置し、日本のテキスタイルをアピールします。ミラノウニカにイタリアとヨーロッパ以外の企業・団体が出展するのは初めて。来日したミラノウニカのシルビオ・アルビーニ(Silvio Albini)会長は「ミラノウニカをさらに強化するためには(日本の素材という)新しい木を継ぎ足すことが必要」と強調。貝原良治JFWテキスタイル事業運営委員長は「3年間は継続したい」としています。


 ミラノウニカはイタリアのさまざまな場所で開催されていた素材展示会を1つにし、2005年にスタートした世界でもトップクラスの素材の展示会です。


 JFWはテキスタイル事業で、繊維の総合見本市「JFWジャパンクリエーション」やビジネス商談会「Premium Textile Japan」を開催するなど、テキスタイルのブランディング化による国内でのテキスタイルビジネスの活性化を推進。また、海外に向けては2007年から香港、上海、ソウル、ムンバイなど海外のテキスタイルの展示会にもジャパンパビリオンを出展するとともに、2008年からミラノウニカへの出展に向けて打診・交渉を続けてきました。今回の特別プロジェクトはイタリアの高級ブランドのバイヤーから推薦や要望があったことや、日本のテキスタイルの品質レベルが高く評価されていることから実現したものです。念願だったヨーロッパでの展示会参加が実現しました。


 日本を俯瞰する、日本を展望すると名付けられたスペシャルプログラム。初参加となる今回は合繊、ウール、綿、ニット、プリント、服飾資材など各分野から日本を代表する29の企業・団体を一同に揃え日本の幅広い素材をアピール。JFWとジェトロによる広報ブースを設置し、日本素材の魅力に焦点を当てた素材の展示するなど、情報を発信やこれまでジェトロが日本に招待したイタリアの有力バイヤーの誘致、特設ラウンジでのバイヤーとのマッチング支援なども行います。また、ビジネスの継続に向けてジェトロのミラノのコーディネーターを通してのフォローなども行う予定です。


 東京で会見したシルビオ・アルビーニ会長は「イタリアの有名メゾンから日本のテキスタイルメーカーを呼んで欲しい声も多かったし、JFWと話し合いを続ける中でミラノウニカも定着し、機は熟したと判断しました。ミラノウニカという名前の示すユニークな、唯一のという特徴をさらに強化するためには(日本の素材という)新しい木を継ぎ足すことが必要です。これからも最高峰の展示会であるという位置づけに変わりはありません。スポーツで使われる機能素材や日本の伝統技術など、日本の強みであるイノベーションやクリエーション、洗練を加えることでミラノウニカがさらに魅力あるものになることを期待しています。(これまではヨーロッパ以外の出展社は受け入れていませんでしたが)イノベーションやサービス、高品質などの要素を備えていれば、日本のメーカーの出展は今後も喜んで受け入れたいと思っています。出展社数を制限するつもりはありません」と強調。JFWの三宅正彦理事長は「ヨーロッパ以外からの初めての出展ということで注目を集めると思いますが、貢献できると確信しています」と話しました。


 また、貝原良治JFWテキスタイル事業運営委員長は「勉強だけでは無くビジネスにつなげなければいけないと思っています」とするとともに、「1回で終わらせるつもりはありません。3年間は継続したいと考えています。また、当初は1年1回9月ということでしたが、2月と9月の年2回出展したい」という考えを明らかにしました。


 JFWの取り組みには1度で終了するケースも少なくありませんが、世界のラグジュアリーブランドや人気ブランドが日本の素材を使う中で、今後の展開や継続も注目されそうです。












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