2014年春夏パリコレクション会場スナップ主役は身体の美しさ
大きく開いた背中、スラリと伸びた脚、そして腕や肩。そしてウエストをマークしたデザインやボンデージ風。2014年春夏パリコレクションの会場では肌を露出し、女性の身体の美しさを強調したデザインやボディコンシャスの流れを取り入れたデザインなどが目を引いた。
連日暑い日が続き、 Tシャツや半袖姿のプレスやバイヤーも多いなど、まるで7月のパリメンズコレクション会場のような雰囲気の中で行われた今シーズン。
ドレスのように背中を見せるデザインやミニスカート、下に何も着ていないようにも見えるシンプルなシャツドレス、ノースリーブ。そして90年代の東京でも多かった肩やおへそを見せるデザイン。ウエストを絞ったデザイン。身体の線を強調するためか、柄は使わず、色も黒や白が増えている。
暑さ対策ということに加えて、ここ数シーズンのコレクション会場やストリートスナップでもよく見かけた柄と柄の組み合わせや過剰なまでのレイヤード、スパンコールなどを使った装飾的なデザインなどがピークを過ぎたということなのだろう。パリのガリエラ宮モード博物館で、アズディン アライアの展覧会が開催されているということなども身体の美しさを強調したデザインが注目されるきっかけとなったとも言えそうだ。
また、パリコレクション開催中、コレットのウィンドウディスプレイでは、アライアの服にコムデギャルソンやアレキサンダー・ワン、サカイなどの人気ブランドの服を組み合わせるなど、アライアのデザインがコーディネートのキーポイントになっていた。この流れは秋冬ファッションにも続きそうだ。
