まとふ(matohu)「Making of the Textile」展
9月7日、表参道・青山・原宿エリアで開催された「ファッションズ・ナイト・アウト(FASHION'S NIGHT OUT)2013」でおもしろかったのがまとふ(matohu)表参道本店で行われた「Making of the Textile」展だ。ショッピングの楽しさをアピールするお祭りのようなムードのナイトショッピング・イベントの中で、通常は見ることができない素材づくりとクリエーションのプロセスを紹介した。
ファッションズ・ナイト・アウトのためにディスプレイされた店内には2013/2014年秋冬コレクションで提案したホームスパンやスポンジで染めたシルク、オパールプリントを施したボーダー模様のデニムなどと、そのデザイン画や見本、産地とのやりとりのFAXなどを展示した。コレクション終了後の囲み取材でも話さないような細かな作り方の解説、展示は展覧会そのもののよう。「ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」や『東北の底力、心と光。「衣」、三宅一生』なども思い出させるプロセスの公開や産地との真剣な取り組みの紹介は日本ブランドらしい試みともいえる。
「前回はショーの写真を拡大したものを展示しましたが、今回はものづくりのプロセスやコレクションの裏に隠れて見えないものを見てもらいたいと思いました。展示だけにしようかとも考えたのですが」というデザイナーの堀畑裕之。
ショーの写真はまとふ(matohu)2013/2014年秋冬コレクションから
