佐藤繊維佐藤正樹社長に聞く
次回ピッティ・フィラーティで新開発のモヘア発表

東京ではショールやストールの展示会を開催


ファッションジャーナリスト樋口真一あなたの知らないパリコレクション、パリコレ、東京コレの秘密FASHIONLEAKS BY SHINICHI HIGUCHI

「すごい糸ができました。モヘアの常識を変えるような画期的なものをお見せすることができると思います」と語る佐藤繊維の佐藤正樹社長。夏に開催されるピッティ・フィラーティで新たに開発したモヘアを発表する。「失敗もたくさんありましたが、やっとできました。これまでのモヘアではできなかったようなことができるようになります。モヘアでこの編みがあるのか、このゲージができるのかと思ってもらえると思います。原料は上がっていますが、円安ですし、次のピッティ・フィラーティが楽しみです」


独自の技術を駆使した極細のモヘア糸で作られたニナ・リッチ(NINA RICCI)のイエローのカーディガンをミシェル・オバマ米大統領夫人がアメリカ大統領就任式で着たことでも知られる佐藤繊維。高級原料を使ったクラシックなデザインやベーシックなものが中心なる欧米のニットとは発想の原点がまったく違う、オリジナリティが海外のブランドからも評価され、パリやミラノ、ニューヨークなど世界のコレクションに参加しているラグジュアリーブランドに採用されている。


売れ筋やトレンドをわかった上で、あえてそれとは違うものを作ってきた佐藤正樹社長は「誰かが作っているものを追いかけるのではなく、今はない流行を作っていかなければいけないと思っています。
成功した人の本を読んでも成功できるわけではありません。100の企業があれば、100のやり方があるはず。人の作ったものをコピーしても新しいものはできません」と強調する。

その佐藤社長が新開発のモヘアとともに、次に打ち出そうとしているのがショールやストールだ。パリの展示会「トラノイ」ではレディースやメンズとともに入り口と中央付近にストールを展示した。5月には東京でショールやストール、小物を集めた展示会を開催する。


「アルパカ100%のおもしろい糸を使ったニットのカーディガンを着こなすことができる人は限られています。たくさん出すこともできない。でも、ショールならたくさん出すことができますし、お客様の幅も広がるでしょう。プリントや刺しゅう、後加工にこだわり、糸から作ったショールやストールはほとんどありません。海外のラグジュアリーブランドにもなかったものを作り、ショールやストールの新しい歴史を作りたい」


写真はトラノイと東京のプレスプレビューで紹介したショールやストール。



ファッションジャーナリスト樋口真一あなたの知らないパリコレクション、パリコレ、東京コレの秘密FASHIONLEAKS BY SHINICHI HIGUCHI

ファッションジャーナリスト樋口真一あなたの知らないパリコレクション、パリコレ、東京コレの秘密FASHIONLEAKS BY SHINICHI HIGUCHI


ファッションジャーナリスト樋口真一あなたの知らないパリコレクション、パリコレ、東京コレの秘密FASHIONLEAKS BY SHINICHI HIGUCHI

ファッションジャーナリスト樋口真一あなたの知らないパリコレクション、パリコレ、東京コレの秘密FASHIONLEAKS BY SHINICHI HIGUCHI

ファッションジャーナリスト樋口真一あなたの知らないパリコレクション、パリコレ、東京コレの秘密FASHIONLEAKS BY SHINICHI HIGUCHI



ペタしてね 読者登録してね