クロエ・アティテュード(Cｈｌｏé ATTITUDES)
クロエ(Cｈｌｏé)のメゾン創業６０周年を記念したエキシビション「クロエ・アティテュード(Cｈｌｏé ATTITUDES)」が９月２９日から１１月１８日まで、パリのパレ・ド・トーキョーで開催されている。９月２８日にはオープニングパーティが開催された。当日はスペシャルライブパフォーマンスやLITTLEBOOTS、HOLLY SIZ、CLEO LE TAN、NERVOによるDJパフォーマンスが行われたほか、創業者ギャビー・アギョンも登場し、注目を集めた。
オートクチュールやインドアなライフスタイルに縛られない、女性が日常的に着ることができるスタイリッシュなワードローブを作りたいというギャビー・アギョンの熱意を取り込んだという今回のクロエ・アティテュードは１９５２年の創業以来、「ラグジュアリー・プレタポルテ」としてモダンで自立した女性像を打ち出し続けているクロエが実施する初めてのエキシビションとなるもの。
服飾史研究家でありキュレーターであるジュディス・クラークが監修、デザイン。時系列ではなく、創業者ギャビー・アギョンからジェラール・ピパール、カール・ラガーフェルド、マルティーヌ・シットボン、ステラ・マッカートニー、フィービーフィロ、ハンナ・マクギボン、そして現在のクリエイティブ・ディレクターであるクレア・ワイト・ケラーまで、クロエの９人のキーデザイナーたちが発表した象徴的なアイテムに焦点を当て、アイコニックなショールックとメゾンのアーカイブの中から新たに発見された、これまであまり知られていないが同じように影響力のあるデザインと並べて展示するなど、ブランドの歴史を通じて、その最高に創造性を発揮した主要な瞬間をテーマに、クロエの築いてきた時代を感じられるように構成されており、クロエが女性のファッションに影響を与えた独自の美的感覚や魅力を作り上げた過程を表現している。
また、今まで一度も公開されたことのなかった１９５８年から１９８５年までのデザイン画やヘルムート・ニュートン、ギイ・ブルダン、ジャンルー・シーフなどの写真も展示されている。
クレア・ワイト・ケラーは今回のエキシビションについて「リサーチを進める中で、クロエのデザインの歴史に対する先入観が完全に否定されるなど、私自身にとっても啓発的なものとなりました。私は精神的にとてもボヘミアンなものをイメージしていたのですが、それ以上のものがありました。私たちが発見したのはとても刺激的でパワフル、クチュールのノウハウと若者のソーシャルスキルの交点にある服。現代生活のチャレンジに喜んで立ち向かう自立した女性たちの心に訴えるようなデザインでした。空想にふけるヒッピーガールを連想するかもしれませんが、クロエの核心には常にファッションの現状に反抗する自由奔放なアティテュードがあるのです」とコメントしている。
なお、クロエはクロエ・アティテュードと連動して、１１月１８日までウェブサイト上でデジタルアーカイブ「アルファベット」を(www.chloe.com/alphabet )開設するとともに、６０周年を記念してアーカイブの中から、もっともアイコニックなピース１６点を復刻。アニバーサリーコレクションには、カール・ラガーフェルドによる１９８３年春夏のバイオリンドレスやステラ・マッカートニーがデザインした２００１年春夏のパイナップルＴシャツ、フィビー・フィロが手がけた２００５年春夏コレクションのバッグ「パディントン」、ハンナ・マクギボンが２００９年秋冬に発表したケープとコットンレザーショートパンツなども含まれており、エキシビションでの展示だけでなく、来年２月からクロエブティックでも展開される。日本では４月からの展開を予定している。
