ヒロココシノ２０１３年春夏コレクション
TOKYO COLLECTIONS spring/summer 2013 HIROKO KOSHINO
「海の色、光の影」をテーマにしたヒロココシノ２０１３年春夏コレクション。さまざまな青のグラデーションなどを使い、鮮やかな夏色で身を飾り、個性的なフォルムを競い合う海の生き物や生命の輝きを表現した。
コレクション会場そのものが海の底になってしまったかのように、会場の壁を覆ったカーテンをクジラやイルカ、小さな魚たちが泳ぎ回る映像からスタートした今シーズン。登場したのは海の底の風景を描いた作品をそのまま着てしまったようなプリントやニット、そして、深海の魚や植物の形を取り入れたオートクチュール的なドレス、さらに、珊瑚礁やプランクトン、ウロコや海の底に差し込む光、魚の骨のようなユーモラスなレッグウエア。モデルのメイクも魚や深海の生き物のよう。画家でもあるコシノヒロコならではの色使いとファッションがスペクタクルであることが許された１９８０年代のティエリー・ミュグレーを彷彿とさせるようなストレートで大胆な造形への挑戦、リアリティが共存するコレクションだ。
