アグリサギモリAGURI SAGIMORI２０１３年春夏コレクションからスイーツと初のメンズライン「テーラードライン」をスタート
「２００８／２００９年秋冬のデビューから５年。区切りの年なので、いろいろなことを考えましたし、アグリサギモリってこうだよね、というイメージを壊したかった」と語る鷺森アグリ。アグリサギモリは２０１３年春夏コレクションから、新しい試みとして「スイーツ」とアグリサギモリブランドの初めてのメンズラインとなる「テーラードライン」をスタートする。９月に行われるパリの展示会と東京の展示会で発表する。
「スイーツ」はデザイナーの鷺森アグリ自身が味のイメージを提案し、バンタンのグループ校であるレコールバンタンの協力で作ったもの。「その女の涙と、感情のメニュー」と題したスイーツは２０１３年春夏コレクションのために描いた原画に付けられたコンセプトと連動。「完全に喪失した涙」と題した心が割れる音をイメージした破片の形のホワイトチョコレートや心臓のチョコレート、「無情な者たちへ馳せる涙」や「瞬間の美しさを捉えた涙」という原画からイメージした本物の幼虫や目玉のようなホワイトチョコレートと涙が文字になったブラックチョコレートなど、ショッキングなデザインが目を引くが、幼虫のチョコレートはホワイトチョコレートにフランボワーズのパートドフリュイなど、味もイメージを追求している。本物のスタッズやスタッズネックレスと見分けの付かないようなホワイトチョコレートや、花や蝶、白、黒、赤の薔薇のチョコレートなども揃っている。
一方、初めてのメンズラインとなる「テーラードライン」はレディースブランドである「アグリサギモリ」を着ている男性が少なくなかったことに対応したもの。メンズではなく「テーラードライン」と呼ぶことからもわかるように、手縫いなど、必ず人の手が入っていることなどがポイントになっており、ジャケット、ベスト、シャツなどのトップスを中心に展開する。
鷺森アグリは「ほかのデザイナーにはできないことをしたかった。私自身も、服だけでなく、おいしいものを食べたり、旅行に行ったりすることが好きなので、ファッションの中で服を崩すだけでなく、枠を壊して、味覚や嗅覚など、ジャンルを超えてライフスタイルを提案したいし、ファッションという視点のスイーツを作りたい。ウエディングやイベントなどいろいろな機会がありますから、おかしとのコラボレーションも考えています。テーラードラインではレディースを着られない男性にもアグリサギモリこだわりを込めた服を着て欲しい。パリと東京の展示会を楽しみにしていてください」と話している。
注意。スイーツの写真の中には一部本物のアクセサリーが含まれています。
