ノゾミイシグロオートクチュールNOZOMI ISHIGURO Haute Couture２０１２年春夏コレクション
２０１２年春夏東京コレクション
ノゾミイシグロオートクチュールNOZOMI ISHIGURO Haute Couture２０１２年春夏コレクションのテーマはシュークリームとクーデター(Choux a la creme et coup d Etat)。
冠スポンサーを得て、新たなスタートを切るメルセデスベンツファッション・ウィーク東京Mercedes-Benz Fashion WeekTOKYO２０１２年春夏のオープニングを飾るレセプションパーティスタートと同時刻の１８時３０分。会場はパーティの行われているメルセデス・ベンツ コネクションMercedes-Benz Connection
と目と鼻の先の秩父宮ラグビー場。最低限の照明の中から現れたのはデザイナー石黒望の「自分がクーデターを起こすしかない」という想いを込めたデザインだった。
８０年代のゴルチエのロシア文字やヴィヴィアン・ウエストウッドの環境保護へのメッセージドレスを思い出させるグラフィックはフランス語で書かれたシュークリームとクーデター。９月に新レーベル、ノゾミイシグロ タンバリンNOZOMI ISHIGURO tambourine ２０１２年春夏コレクションを発表した時には「NOZOMI ISHIGURO Haute Coutureのことを考えるのはこれからだが、より離れていく（作り込んでいく）のではないかと思っている」と語っていた彼だが、今回見せたデザインは作り込みやテクニック以上に、メッセージやパンクテーストが目立つ。
デザイナーの見た夢をもとにした政治的ファッション。その手法はダリのビキニの３つのスフィンクスやピカソのゲルニカなど、シュルレアリスムの描く政治的な絵画とも共通しているようにも見える。
