ユークスター カイリKhay-Ree２０１１年秋冬コレクション
レディースファッションブランド「カイリ」Khay-Reeは２０１１／２０１２年秋冬コレクションから新たな展開をスタートする。ニューヨークでの合同展示会出展に向けて、ブランドイメージをこれまで以上に明確に打ち出すために、ブランドコンセプトであるダークで美しい服をそのままコレクションテーマにするとともに、
メンズブランドを手がけてきたデザイナーを「カイリ」のブランドディレクターとして起用。ブランドとして「再デビュー」する。
（注意 小倉さんは引き続きデザイナーとしてデザインするということです）
「カイリ」Khay-Reeは小倉遊亀さんがニューヨークで出会った、ストリートの女性達のおしゃれな雰囲気をイメージしたＳＦ(少しファンタジー)な服を提案するブランド。
小倉遊亀さんはインターナショナルスクールとアメリカの高校を経て、２００３年ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインのファッション科に入学、２００７年卒業。同級生にはアレキサンダー・ワンなどがいる。
帰国後フリーで活動し、２００９年ユークスターを設立しブランド「カイリ」Khay-Reeをスタート。２００９年９月にラフォーレ原宿で開催された合同展「第４回ホワイト」でデビューコレクションを発表した。以降、ティム・バートン監督、ジョニー・デップ出演による映画「チャーリーとチョコレート工場」からインスピレーションを受けたデザインを提案した２０１０／２０１１年秋冬コレクションなど、「音楽や映画などをテーマにして、今までに見たことがあるような、ないような不思議な世界を展開したい」という考えで、デザインを進めるとともに、コーディネートの幅を広げてきた。
今回のブランドディレクター起用は、デビュー以来少しずつ広がってきたデザインやアイテムを絞り込み、ダークなのに美しい、メンズライクなディテールとフェミニンなシルエットなどの、ブランドコンセプトや特徴を強調する狙いから行われたもの。
２０１１／２０１２年秋冬コレクションではブランドコンセプトであるDark Beautyをテーマに、マーブル柄のプリントのジャケットやパンツ、ドレスなどを中心にニットの生地を手でほぐし、転写プリントを加えたパーカー、スタッツや洗いを掛けたレザー、バルーン風の袖口、スモッキングなどをポイントにしたデザインなどを提案。レザーのブーツカバーもポイントになっている。
「今シーズンが再デビュー。ニューヨークの合同展への出展に向けて、コンセプトをシーズンテーマにすることで、提案を絞り込むとともに、メンズブランドを手がけてきたデザイナーをブランドディレクター起用することで、コンセプトをあらためて強調したかったんです。
審査に合格すれば、９月にはニューヨークの合同展に参加し、２０１２年春夏コレクションを紹介したいと思っています。ニューヨークでは、ブランド名ではなく、いいものはいいとストレートに評価してもらえます。そこでどう評価されるのか、どれだけ通用するのかを聞いてみたい。将来的にはコレクションなどもできれば」と小倉遊亀さん。
