パリコレの秘密2005椅子の上のお土産がない



お昼ごはんも食べ終わりました。急いでルーブルのメーン会場に戻ってきたら、やっぱり全然始まる気配がありません。急いで損した気分です。やっぱり、海外はお食事を大切にするので、お昼のショーはいつも以上に遅れます。
とりあえず、もう座っている人の間を「すみませーん」とか「パードン」とか言いながら、やっと自分の席にたどり着くと、いすの上にはプレスリリースといっしょに来年発売の香水が置いてあります。これはプレゼント。要するに宣伝です。香水が多いんですけど、前にも書きましたが、去年10月のシャネルのように傘などが置いてあることもあります。
でも、前のショーが遅れて、ぎりぎりで席に着いたときとか、運が悪いといすの上にはリリースだけなんてこともあるんですよ。私も隣のいすの上にはあるプレゼントが自分の席になかったことがあります。その時には近くの人にあそこにあるからといわれて、まだ来ていない人の席から取ってきちゃいました。結局、そこの席は誰も来なかったのでほっとしたんですけど。香水ぐらいならいいんですけど、ルイ・ヴィトンのコレクションで帽子か何かがなかったとかいう話もきいたことがあります。
招待状が届かなかったり、席の上にあるはずのプレゼントが無かったりすると、毎回「まったくパリってところは」とか思ってしまうんですけど。逆にいらないのでそのまま置いていく人もいます。ショーが終わった後でシャネルのかさがそのまま置いてあったこともあります。結局はタイミングみたい。
コレクションが終わった後で片っ端から席の上をチェックしているおばさんもいます。そういう人は手に香水の袋を5、6個持っていたりすることもありますね。
さすがに日本人はそこまではできないですけど、ワイズとY-3が合同でショーをした時には、いすの上にあった片面がYS、もう片面がY-3のクッションを何枚も抱えて歩いている人をたくさん見ました。