パリコレの秘密2005パリコレダイエット



さて、そろそろどこかでお昼を食べないと。朝は食べてもホテルで軽くだし、午後から夜までコレクションがあるので体力がもちません。それに最後のコレクションが遅くなって、夜の10時すぎになったりすると、食べられなくなることもありますから。
パリコレの場合、朝から夜までコレクションを見ていると、ちゃんと食べられなかったり、知らないうちにけっこう歩いていたりするので、体重が2~3㌔減っていたりするんです。ミラノやパリコレの担当になったばかりの人のなかには「パリコレダイエット」と言って喜んでいる人もいます。
でも、実際には日本に戻ると体重も戻るので、何度もパリに来るとしっかり食べるようになるんですよ。


だいたい、12時から2時ぐらいの間でチケットが来ていないショーかあまり興味がなくて、しかも自分の書く媒体のターゲットとまったく違うコレクションの時にお昼を食べます。時間がないときは次のショーは30分遅れになるなとか判断して出かけます。
お昼はルーブルの近くですませることが多いですね。ルーブルの中のファーストフードで食べる人もいます。
たとえば、去年の10月のある日のお昼、ある有名編集長はすぐ近くのオープンカフェで、日差しが強いのかサングラスをかけたままゆったり。サントノレ通りも多くて、噴水の近くのラーメン屋さんにはカメラマンがいっぱい。次のショーまで時間があるのでしょうか?昼からビールを飲んでいる人もいます。ファッション雑誌の編集者の女性は打ち合わせなのかな。女性ふたりでうなぎの野田岩に入っていきました。野田岩のすぐそばのラーメン屋さんも日本人がいっぱいです。日本の人気ブランドのデザイナーとスタッフ、社長さんがラーメンを食べているなんてことも多いです。
お昼に限って言えば、なぜか日本食とかラーメンが人気なんです。やっぱり、時間がないときにすぐに食べられるからかな。フランス料理だと出てくるまでに時間がかかりすぎるからコースなんかとんでもないし、単品でオムレツとかクロックムッシュなんかを頼んでも、日本人から見ると量が本当に多くてもったいないし。人気スタイリストが2人でオペラ座の近くのラーメン屋さんにいたりすることもあるんですよ。