歌舞伎俳優の市川海老蔵(35)が18日、都内で「ル テアトル銀座 三月花形歌舞伎」(3月3~24日)の製作発表で父の市川團十郎さん亡きあと
初の会見にのぞんだ。市川宗家を背負う強い意志の背景には、歌舞伎界の期待とともに、父が残した巨額の借金もズシリと肩にかかっている。
團十郎さんとの父子共演「オセロー」の代替公演として、義太夫狂言の名作「夏祭浪花鑑」、長唄舞踊「高坏」、そして「口上」の三幕を上演することになった海老蔵。
「子供の時からこの時がいつか来ると覚悟していたし、その間、父に歌舞伎を教わってきましたから、早いか遅いかだけ」と父を失った悲しみを振り切った。そ して、「私は欲張りですので祖父の鋭角的なやり方を継ぎ、いつかは父のように丸いやり方をできるようになりたい」「祖父のけれん味、父の丸さ、両方必要だ と思います」と芸の継承に力を込めた。
「父に抱かせたかった」という長男の誕生は3月末予定。4月には新たな歌舞伎座のこけら落としと慶事が続く。歌舞伎界の中軸としての期待は大きい。
一方で、女性週刊誌などで19億円とも報じられている借金問題の重圧がのしかかる。芸能評論家の肥留間正明氏が語る。
「元は團十郎さんの義父の事業の失敗でできたもので返済も進んでいたが、海老蔵の暴行事件による違約金や白血病の治療費の負担もかさんだようです。ただ、 今後は歌舞伎一本に精進するでしょうし、人気が再燃すれば海老蔵ならCM1本で5000万円、1年で5億円は稼げる。荒削りだけど、父を抜ける力量・器を 持っていると思う。10年で完済できるのでは」
まさに正念場だ。





