トールとの結婚を1週間で決めたわたし。でもその先にあったのは、自分がイスラム教へ改宗するかどうかということ。日本人同士の結婚であっても、相手の仏教の宗派が違えばお経も違うし、色々と違うのはもちろんだと思う。

私にとってムスリマ(イスラム教の女性名詞)になる事は、何となく出逢った翌日、彼に自分がイスラム教であると言われた地点で、結婚してほしいとプロポーズされた地点でなるのではないかな?と不思議と感じた。

今思えば、その時に「あ、無理です」なんて断らずにふ~んと妙になっとくした自分が今では神様に導かれたのかな?と思ってしまう事もあります。

でもいざ彼から「Fascaはムスリムになるの?」と言われた時に、「ちゃんと考えたい」と伝えた事を良く覚えてる。私の感情としては、ちゃんと宗教に入るならある程度の事は知っておきたかったし、これから先結婚となれば、離婚も簡単に出来ず、国も違うし、子供の育て方だって違う。だからちゃんと考えたかった。

そんな事もあり、まず1週間で結婚を決めた私はすぐに結婚できないと言う結論に至った。
彼(仮名:トール)と出会って1週間で結婚を決めた私。家族にも了解とったし、次は何かしら~?なんて思ってワクワクしてしまっていた私。

結婚式の話かな?いやいや、まずは指輪でしょ?っていうかどこでどうやって住む?ハネムーンはどこいっちゃう?なんて結婚というキーワードをもらったと同時に妄想力がいつもより数倍も頭の中でにぎやかに繰り広げられていたFascaの頭の中。

トールに会って、「さて結婚どうする?」なんてニコニコのんきに言った事を良く覚えてる。しかしその次の瞬間、トールの口から出た言葉。

「僕はムスリム(イスラム教徒)だから、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の人しか結婚できない。Fascaは日本人だから仏教でしょ。すぐに結婚はできないよ。」とあっさり言われる。

「え?」である。

確かに出会ってからいろんな話しを聞きながら、何となくそんな事チラホラ言ってた気がするなと思っていたし、出会ってから毎日時間さえあればイスラム教の検索、検索、検索の毎日が過ぎて、そんなことも何となく分かってたけど、やっぱり「え?!」である。

宗教を変えること。正直、真剣に向き合わなくてはいけないと思っていたけど。日本人でイスラム教に改宗した人は私の身の回りに1人もいない、と言うよりもムスリムの人と出会った事でさえトールが初めてだった私。

「今すぐはイスラム教にまだ入れないよ。だって何も分かってない。もっと少し後でよく分かったらその時に入るかな?」と伝えた。

トールはその時に、「僕は君にムスリムになれとは言わない。自分で入りたいと思ったらでいいよ。ただし残念ながらその間は結婚は出来ない」と言われた。正直、ガーーーンである。だって1週間で結婚すると決めたのに、やっぱり結婚できないなんて。しかも理由は宗教。どうしたら良いかと真剣に悩む事になった。

つづく。。。
Fascaの家族構成は父、母、弟、弟の嫁、猫2匹と普通だが、みんな人懐っこくとても仲良しで、まるでコメディアンのような家族。日本でみんな平和に楽しく過ごしている。

私はトールと出会った翌日母に報告した。母はエジプトとドバイという響きで勝手に大富豪と勘違いをしていたのがちょっとウケた。その日の夜、弟からも父からもおめでとうメール。やっとFascaに彼が出来たと喜んでくれた。

トールとファーストデートの翌日、母にすぐさま宗教問題を打ち明けた。
「実は、昨日話したトールさんなんだけど。。。どうやらイスラム教の人で結婚するには私がイスラム教に入らないと無理みたい。しかも昨日結婚したいとプロポーズされたんだけど、きっと挨拶代わりみたいなもんよね~。」

今までの人生で彼氏を家族に一度も紹介した事がない私。旅行も同棲も一度もしたことがない私。彼を紹介するなら結婚する人とずっと心に決めていたのに、出会って2日目の彼を母に打ち明けたのも今考えるとおかしな話でもある。

でも母の答えは、、、
「いいんじゃない?」である。

私の頭は「?(クエスチョンマーク)」でいっぱいだった。
母:「イスラム教?宗教のことは良くわからないけど賛成!Fascaを大事にしてくれるならそれが一番よ。私も結婚するとき日蓮宗から浄土真宗に変わったし。(👈 母、レベルが違うよ)結婚するってそういう事よ。悪い詐欺のようなことやってる宗教じゃないならいいわよ。神様信じる事はいいことよ。」

母よ。本当にそれでいいのかい?
私、豚肉食べれなくなるんですよ。アルコールもさようなら。娘がスカーフを巻くそんな生活になるんですよ。良くわかってないと言っても即答しすぎじゃないかしら。。。

その日の夜、家族一同電話をしてきて私に言ってくれた。
「Fascaが幸せなら、いいんじゃない?!」

という事で、私の緊張とは裏腹に全く平和主義なうちの家族。あっさりと終了。
理解ある家族に感謝の気持ちでいっぱい。この家族の元に産まれて来れて本当に私は幸せものです。

そして、私もまたこんな家族をトールと一緒に作りたいと常々思う。
パパ、ママ、この世に私を産んでくれて本当にありがとうドキドキ
「僕と結婚してください」

なんて、片膝ついてダイアをパカ~ってやるプロポーズ!日本にいる時は、外国人と結婚するならあれやって欲しい!私もいつか自分の王子様がロマンチックな場所でありえないほど準備してくれて~なんて夢見てたのは私だけでしょうか。笑

私は昔から、夢見る夢子ちゃん的なところがあり、相当な妄想族でもあると自分でも認める。それでもシドニーに来てから、友達が結婚するときに彼にステキな場所でロマンチックにプロポーズされて~、片膝ついてサプライズでやってもらって~という話しをいくつも聞いてたので、私もいつの日かと憧れていたのは事実。

私のプロポーズは本当に急にやってきた。彼(仮名:トール)と出会って、ファーストデートの時だった。なぜ、私に声をかけたのか。彼の過去、未来、家族、などなど、、、どれだけ長い時間話し続けたかわからないけど、彼はその後に「自分はイスラム教なんだ。」とまずは宗教の告白。

この地点でも「ふ~ん。」というレベルでしか全く分かってない私。頭の中では、「イスラム教って聞いた事あるけど、スカーフかぶってるんだっけ?どこかの方向みて、お祈りするところだっけ?何の肉食べれないんだっけ?あれあれ?何するんだっけ?」としかわかってなかった私。(私が無知すぎた?)

でも、その次の瞬間。
「僕は君と結婚したい!」といってきた。

その時も「あ~、中東系の人たちは挨拶代わりにプロポーズするんだ~。君の事が好きだよっていう位のいみなんだろうな?」とのんきな私がいて。「Thank you!!!」とだけ伝えた。

その翌日も、その翌々日も、彼と毎日会って何度も電話で話して、その度に彼は、
「君と結婚したい!」って言い続けてた。それでも私はあいさつ、あいさつ。エジプト&ドバイ人は情熱的なのね~なんて思っていた。

1週間経ち、さすがのトールも聞いてきた。
『Fascaにひとつ聞きたい事があるんだけど、僕の気持ち本当に分かってる?僕は君と本当に結婚したいんだよ。でも、君はいつもありがとうと言うだけで、イエスと言わない。それは真剣ではないのか?」
その時に初めて「え?!本気だったんですか?」とビックリした。

普通結婚って、数年つきあったり、少なくても数ヶ月は付合うだろうし、ちなみに私たち手もつないでないんですよ!!!って感じだったけど。その日帰ったトールの背中を見て、今私が気持ちを伝えないと手放す事になるってなんか感じるものがあって。その翌日、トールに会ったときにイエスと伝えた。

トールは目をまっ赤にして私にありがとうと言ってくれた。最高に嬉しかった。こんなに喜んでくれる人の隣にいれるなら私は幸せでいられると思った。そしてぶっちゃけ自分の行動にもビビった。だって、出会って1週間でどこの誰が結婚決めるんですか?って感じでしょう。

でもムスリムの事をネットで調べるたびにほとんどがお見合い結婚だったり、出会って1ヶ月で結婚したり、ざらではないという事を知った。とても普通の事なんだと妙に納得して受け入れた事もよく覚えてる。

トールはずっと探していた君に出会えたから、出会った瞬間に君だとすぐに分かったと言ってくれた。こんな私を大事にしてくれようとする人いないと思った。

未だに指輪はないけれど、いつかもらえるかな?(👈 結局意識してる。笑)昔はどこかのブランドのダイアじゃなくちゃ絶対に結婚しないなんて生意気な事言ってたけど、今じゃ落ちてるボルトでも針金でもいいと思う。彼と出会えてプロポーズしてもらえた事に感謝ですね。

トール、私を見つけてくれてありがとう!

2011年12月あたまのこと。

よく当たるという占い師に「年末に大富豪と出会い来年結婚する」と言われ、他の占い師にも「彼氏が出来て結婚して子供を産む」と言われ、さらにはカバラ占いでは12月にあり得ないほど運気絶好調。しかも運命の出会いがあると書かれてあり、半信半疑で迎えた12月。

本当に出会ってしまった!

私の彼(仮名:トール)はエジプトとドバイ人のハーフ。マジメでどーんとして男気が強く見えるけど、とっても心が美しくそれでいてコメディアンのように常に私を笑わせてくれるひょうきんもの。彼との馴れ初めはおいおい書くとして。

彼と出会い私はイスラム教とも出会った。初めはトールに「自分はイスラム教だから。。。」と言われてもまったくピーンとこなく、食いしん坊な私は「どの肉が食べれないんだっけ?牛?豚?」スカーフ?ターバン何か巻いてるところ?くらいにしか思わなかった。

初めはネットで検索すると「え?」と驚かされるような不安な記事だったり。情報があるようで難しすぎて分からなかったり、友達もいないし、経験者ももちろんいないし、ネットの記事を読めば読むほど、ドヨーんとする事もあったけど。今ではトールに出会えた事。イスラム教に出会えた事。すべてにおいて感謝の気持ちでいっぱいです。

私もたくさんのブログに助けてもらったように、同じような悩みを持つ方がいればお役に立てればと。

そんなこんなでシドニーでムスリムになった私のマイノリティーなストーリーをこのブログに書き残していきます。まずは皆様にこのブログで出会えた事にも感謝ですね。

ありがとうドキドキドキドキドキドキ